アマチュアへのレッスンを通じて感じた喜び【青山加織プロ、ゴルフとの愛おしい毎日】

試合にレッスンにと多忙な日々を送る、“カオリン”こと青山加織プロ。YouTubeやInstagramなど、SNSを通じた発信を楽しみにチェックしている女性ゴルファーも多いのではないでしょうか。青山プロは、レッスンを始めたことで、試合に対する気持ちがまた強くなるなど、多角的にゴルフの魅力を掘り下げているようです。そんな彼女が、女性ゴルフファンに向けて、近況を話してくれました!

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◆アマチュアへのレッスンで感じた喜び

“カオリン”のニックネームで親しまれ、熱狂的なファンを持つ青山加織プロ。1998年、再春館レディースに史上最年少(当時)の小学校6年生で出場し『スーパー小学生』と呼ばれ注目を浴びました。青山プロこそ、ジュニアのツアー出場のパイオニア的存在と言ってもいいでしょう。

2006年のプロ転向後はステップアップツアーで4勝を挙げるなどの活躍を見せ、37歳になった今も、レギュラーツアーの優勝を目指して試合に出続けています。

一方で、現在青山プロは、アマチュアにゴルフの素晴らしさを伝えるレッスンや、YouTubeでの活動にも熱心に取り組んでいます。

「コロナ禍の間に、長野にレッスンスタジオをオープンしたんです。冬も練習場は空いているけど、マイナス10度とかでとにかく寒いので、自分の環境を整えたい、倉庫のようなものでもいい、と思っていたのが始まりです。『この辺にインドアスタジオができたらみんな喜ぶよ』と周囲の方にも励ましてもらいました」。

笑顔で語ってくれた青山プロ。本格的にレッスンがスタートすると、想像以上に性に合っていたことがわかったのだと言います。

「すごく楽しかったんです。それまでは、プロアマなどでのレッスンだから1回限りだったけど、ここでは継続的にレッスンすることができる。そうすると、みんなが変わっていくのがわかるんです。その人が徐々に良くなっていくのを見るのが嬉しくて。ずーっとしゃべりっぱなしで疲れるんですけど、それも楽しい!」

レッスンがスタートした当初は、全員の“カルテ“を詳しくつけていたものの、それが追いつかないほどにお客さんが集まりました。レッスンには25分のコマと50分のコマが用意されており、多くの人が選ぶのは50分のコマ。これが1日12コマ、びっしり埋まることも少なくなくなりました。

◆228万回再生を実現!青山プロが感じた“動画配信”の可能性

さらに、並行してYouTubeでの動画配信も始まりました。

実は青山プロ、現在のようにゴルフのレッスン動画が普及する前から興味を持っていて、自ら企画を持ち込んだこともあったのだとか。当時はまだゴルフ×動画のコンテンツが少なく、話がまとまらなかったと言います。けれども、コロナ禍で一気にレッスンを中心としたゴルフ動画が激増したタイミングで、YouTubeチャンネル「GOLFavo(ゴルファボ)」からレッスン動画出演の話が持ち上がりました。

「(スタジオで)レッスンしてたからこそできたんです。紙で作っていた“カルテ”に色々書きこんでいたので、アマチュアのみなさんに発信しやすかったのです。再生回数がどんどん上がるのも楽しくて」と、YouTubeでの動画配信の可能性を実感。 GOLFavoの人気動画は228万回再生を超えるものもあるなど、驚異の視聴回数を叩き出しました。現在は自身のチャンネルを立ち上げ、ゴルフの新しい世界を広げています。

面白いことに、レッスンの仕事が広がったことで、試合に対する気持ちも、より強くなったという青山プロ。次回は、試合への情熱と、青山プロの人生観についてをじっくり語っていただきます!

◆青山加織プロ

1985年生まれ、熊本県出身。154cm。O型。10歳から本格的にゴルフを始め、小学6年の時に小学生初・当時史上最年少で再春館レディースに出場、注目を浴びる。2006年にプロ転向を宣言。現在はツアー出場の傍ら、アマチュアへのレッスンやYou Tubeなど幅広く活動。Instagram @kaoriaoyama_official

取材・文/小川淳子

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