転がすアプローチの場合、ロフトが立った状態でインパクトを迎えるほど、転がる距離が長くなります。さらに長い距離を転がしたいときは、スタンスの真ん中よりも右側にボールを置きましょう。両手の位置は左足の太もも内側の前。基本のアドレスを詳しく解説します。
◆転がすアプローチで使うのは…PW！
◆アドレスを3方向からチェック！まずはFRONT
【重心】少しだけ左足に体重を多く乗せたいので、左足６：右足４くらいの重心配分で構えます。
【足幅】体重移動はほぼ行わないため、足は開かなくてOK。閉じた形か、両足をボール１個分程開きましょう。
◆FORWARD
【ソール】転がすアプローチではヒール側を浮かせるぐらいのイメージ。ボールに対して近づき、体を起こして構えます
◆BACK
【前後の重心】右足はかかと寄りで、左足はツマ先寄りの重心です。同じ場所に安定して立っていられる配分ならＯＫ！
【グリップエンド】両手を左足太ももの内側の前にセットするので、グリップエンドはおヘソのやや左を指すのが正解。
【グリップ】クラブを短く持つとボールに近づけるのでカンタンに。グリップエンドから指２本分程余らせて。
◆連続写真…左右対称の振り幅で頭は動かさない！
ボール位置はスタンス中央やや右。体重移動は行わない。身体の正面でインパクト。頭は動かさないで！振り幅は左右対称
30ヤード以内なら、右腰の高さまでのバックスイングで十分です。コックを使わなければ、アドレスの位置にヘッドが戻ってきます。手首を使わず、体の軸を中心に回転するスイングを。三角形は常にキープ。
【DRILL】ミスが怖いならパター打ちを試して！
ダフリやトップなどのミスを絶対に避けたい場面なら、パッティングと同じスタイルでボールを打つのも手。両肘を軽く曲げてPWを持ち、肩の上下動でヘッドを動かします。この打ち方なら確実にボールをヒットできます。ボールの転がりを抑えたいならSWを選びましょう。
パターと同じようにPWを持ち、右肩を上げることでヘッドを動かします。ボールを横からヒットするつもりでインパクト。肩と腕の五角形をキープ。ヘッドアップは禁物。ヘッドを真っすぐ引いて、真っすぐ出しましょう。
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◆成田美寿々（なりたみすず）プロ プロフィール
1992年10月8日生まれ。千葉県出身。167cm。O型。2013年8月2日ＪLPGA入会（85期生）。１２歳よりゴルフを始め、拓殖大学紅陵高等学校時代に本格的に競技の道へ。12年『富士通レディス』で初優勝後、着実に勝ち星を重ね、ツアー通算１３勝。趣味は宝塚鑑賞。YouTubeチャンネル「成田美寿々芝組ゴルフch」も大好評。インスタグラムアカウント（@ misuzunarita）
撮影／村上悦子 取材・文／山西英希 撮影協力／南総カントリークラブ
