近年、導入コースが増え、ゴルフ女子の間でも人気が高まっている「ナイトゴルフ」。日焼けや暑さを避けられるだけでなく、ライトアップされたコースならではの非日常感も魅力で、夏場を中心に楽しむゴルファーが増えています。

その一方で、照明に照らされたコースは昼間とは見え方が異なるため、「いつもの感覚でプレーするのが難しい…」といった経験者たちの声も聞かれます。
そんなナイトゴルフについて、「環境に慣れると、むしろ目の前の一打に集中しやすくて、スコアアップのチャンスもあるんです」と話すのが、20年以上の競技経験を持ち、「withGolf」で数多くのアマチュアにコースレッスンを行っている川合杏奈プロ。

「ナイトゴルフは難しい、スコアが出ないと思われがちですが、実はすごくシンプルにプレーできる環境なんです。フェアウェイやグリーンなど、打つべきエリアにはしっかり光が当たっているので、狙いどころやボールの通り道が自然と見える状態になっています。

池やラフ、バンカーといった避けたいエリアも、必要以上に視界に入ってこないので、迷いが生まれにくいんです。打つ場所がはっきりしているぶん、素直に構えやすく集中できると思います」

今回は、実際にナイトゴルフを経験したゴルフ女子から寄せられた悩みをもとに、ナイトゴルフならではの考え方や対処法を教えてもらいました。
【Q1】ショットの瞬間、自分の影が動いて気になる
夜も明るくコースを照らしているナイター照明。ただ、場所によってはプレーヤーの背後から光が当たり、「ショットの瞬間、ボールの近くで自分の影が動くのが気になってしまう」という悩みも聞かれました。
「影が気になるのは、ボールを凝視しすぎていることが原因のひとつ」と川合プロ。
「ボールを凝視しようとすると、余計な情報(影の動きなど)も目に入りやすくなります。すると、その動きが気になってしまって、ショットに集中しにくくなるんです」

さらに、ボールを見すぎることでスイングそのものに影響が出るといいます。
「しっかりボールを見て当てようという意識が強くなると、ボールに当てにいく動きになりやすく、ダフリやトップの原因にもつながります。理想は、ボールもなんとなく視界に入っているくらいの感覚です。顔はボールの方向に向けておくけれど、ボールだけを凝視しないのがポイントです」

ボールを一点で見つめるのではなく、顔をボールの方向に向けたうえで、ボールを含めた周囲をやわらかく視界に入れること。影が気にならない視界の使い方に変えることが、ナイトゴルフでショットを安定させるポイントです。
【Q2】距離感が合わず、アプローチでミスが出る
ナイトゴルフでのグリーン周りのアプローチでは、「ピンまでの奥行きがつかみにくい」「アドレスの距離感がずれてダフリやトップが出る」といった声も。照明の当たり方や影の影響で、昼間とは距離の見え方が変わるのはナイトゴルフならではの難しさです。
「グリーン周りでは、昼間よりも“狙うエリア”を広く持つのがポイントです。ピンに寄せようと狙って打つのではなく、ピンのまわりに半径2メートルくらいの広々とした円をイメージして、その中に運ぶ感覚で打つといいと思います」と川合プロ。
「“このあたりに乗ればOK”くらいの気持ちで打つ方が、余計な力みがなくなって、結果的に安定しますよ」
さらにナイトゴルフでは、奥に外すミスを避ける意識も大切です。
「ナイトゴルフはグリーンの奥に行くミスは避けたいので、まずは確実にグリーンに乗せること。そのうえで、2メートル圏内に寄せるイメージを持つとスコアはまとまりやすくなります」

コースの見え方が変わるナイトゴルフは、狙い方や考え方をシンプルにすることで、スコアもぐっとまとまりやすくなります。暑さで日中のラウンドがつらくなる時期には、ナイトゴルフという選択もひとつ。ライトに照らされたコースをプレーする特別な時間は、いつものゴルフとはまた違った楽しさがあります。
この夏は、夕方からのラウンドに出かけてみるのもおすすめです。
教えてくれたのは/川合杏奈プロ

USGTFティーチングプロ レベルⅢ。10歳からゴルフを始め、20年以上の競技経験を持つプロゴルファー。ベストスコア67。大阪学院大学ゴルフ部出身。アコーディア・ゴルフやPGMの各コースで開催されている『withGolf』にて、アマチュアにコースレッスンを行うほか、PGMゴルフアカデミー銀座にて指導を行う。Instagram(@anna.k_golf)
『withGolf』とは?
「withGolf」は、アコーディア・ゴルフとPGMが提供するサービス。サポートプロと一緒にプレーしながら、プロのプレーが間近で見られるほか、ワンポイントアドバイスが受けられます。一人参加のゴルファーとプロとの4人1組で回るので、ゴルフ仲間が増えるのもうれしいポイント。今回登場した川合プロとは、小田原ゴルフ倶楽部 松田コースで一緒にプレーすることができます!詳細はこちら。
撮影/村上悦子 取材協力/おおむらさきゴルフ倶楽部








