ランチ休憩にアップルパイのお土産…? 帰国子女ゴルファーが見た、日本「ゴルフ場」事情のビックリ!

今年の夏休みは、旅行に行く人も増え、久しぶりに海外でゴルフをエンジョイした方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちにとっては、「日本と勝手が違う!」と感じることが多い海外ゴルフ。けれども海外から見たら、日本にも独特のゴルフ事情があるようです。

今回は、海外でのラウンドに慣れ親しんだ帰国子女たちが、日本のゴルフカルチャーについてフリートーク。私たちが普通だと思っていたことが、実は違う!? 今回は「ゴルフ場」にまつわるカルチャーショック(?)をお届けします!

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座談会に参加してくれた覆面帰国子女は…

Aさん(20代)
高校卒業までをカナダと香港で過ごしたバイリンガルゴルフ女子。幼いころから家族で海外のゴルフ場やトーナメント会場へ訪れていた。大学入学と同時に日本に帰国し、ゴルフ部に入部。マナーや上下関係で、日本のゴルフカルチャーの洗礼を受ける。
Bさん(40代)
小2からゴルフを始めプロを志し、高校3年間オーストラリアにゴルフ留学したアスリートゴルファー。現在は経験を活かしてコーチとしてジュニア育成の道へ。アメリカや韓国のゴルフ場事情にも詳しい。
Cさん(30代)
大学時代はゴルフ部に所属し、ゴルフ関連メディアにも勤務。大学~社会人時代に、世界各国へ計3回のゴルフ留学を経験。

◆日本はランチがそんなに楽しみ?!

日本のゴルフ女子にとって“ランチ”はかなり重要視される要素のひとつ。WEBサイトや雑誌でも「ランチが美味しいゴルフ場」特集が組まれ、ゴルフ場選びのひとつの基準になるほどです。しかし、帰国子女ゴルファーたちは、ゴルフ場でのランチタイムをあまり求めていないようで……。

A「海外では、そもそもスループレーの方が多いですよね。私、ゴルフ場でランチを食べる習慣はありませんでした」
B「確かに。でも、今や日本でプレーすると、8ホール目くらいから“今日はなに食べる?”と盛り上がることはあります」
A「お昼休憩にいまだに慣れなくて……早く回って早く帰りたいって思ってしまいます。リズムが崩れるし、午後もスタート時間決められるのもちょっと(涙)」
C「しかもゴルフ場のランチ代、お高いですよね」
B「海外では、軽食販売のフードカーが走っていることがあります。スナックやサンドイッチなど、食べやすくてお手頃でした。日本でも流行ってほしい!」

北海道や沖縄ではスループレーが基本ですし、コロナ禍をきっかけにスループレーを導入するゴルフ場が増えてきました。ゴルフ場のランチが楽しみ! という女性も多いですが、1日の時間を有効に使えるスループレーも魅力的。幅広いプレースタイルが定着すれば、ゴルフの楽しみ方も広がりそうです。

◆ゴルフ場は観光地?! スイーツや特産品など、美味しいお土産がずらり

ゴルフ場のプロショップには、ウェアやシューズなどのほか、地域の特産品である野菜やお米やお酒、“ゴルフ場土産”ならではのアップルパイなど、美味しいお土産がずらりと並びます。「このコースには何が売っているのかな」なんてプレー前に物色する方も多いですが……。

B「日本のゴルフ場、野菜やスイーツのようなお土産がたくさん売っているのも、ちょっと不思議でした」
C「海外だと、お土産の定番といえばコースのオリジナルグッズですよね」
A「確かに、ポロシャツとかマーカーとか、コースのロゴが入っている商品が日本より豊富な気がします」
C「名門コースのグッズをお土産にもらうと、うれしいですよね」
A「日本のコースに売っているお土産を買う事はありますか? 私はアップルパイをいただいたことがあります。色々なコースで売っている上に、ゴルフ場ごとにこだわりやバリエーションがあると聞いてビックリ」
B「そもそも、なんでゴルフ場でお土産を買うんだろう?」
C「うちの父みたいに、“休みに留守にするからゴメンね”みたいな罪滅ぼしだったりして……」
A「コンペの景品に使うこともあるのかもしれませんね!」
B「ゴルフ場で特産品を販売することで、地域の活性化だったり、コース近隣の方々とのつながりを生んでいるのかもしれません。次にゴルフ場へ行くときは、お土産を買ってみようかな」

◆“エンジョイゴルフ”の認識の違い⁈ もっと気楽に楽しんで

話は、日本のゴルファーと海外のゴルファーとの意識の違いにも及びました。

A「日本で“エンジョイゴルフを楽しもう”と友人とコースを訪れて驚いたんですが、どんな時も、スコアもルールも、ものすごくしっかり守っているのが印象的でした」
C「私も。海外だと、試合じゃない“エンジョイ”の日は、スコアを付けない日もあるほどだった」
B「マナーに対しても真面目ですよね。打つ順番も、きっちり守っている。日本においては接待など社交の側面もあるスポーツだから、この辺りは徹底されているのかもしれませんね」
A「海外では人に気を遣わないでプレーをしていたし、上手くいけば誰とでも“イエーイ!”って盛り上がって、ミスしても励ましあう感じで。日本の部活にそのノリを持ち込んだら、最初は怒られてしまい、苦労しました(笑)」
B「マナーを守ることは大前提ですが、初心者とか久々に回る人は、スコアをカウントせずに、練習だと思って楽しんでもらいたいです!」

帰国子女ゴルファーから見ると、ちょっと不思議に感じる日本のゴルフ事情。ただ、皆さん「海外のようにカジュアルに楽しめるコースと、ランチも楽しんでゆったりお風呂に入ってと1日中楽しめる日本のコース、どちらも好きだし、いいとこどりをしたい!」との声をそろえていました。

◆REMIQUESTプロフィール

REMIQUEST/ライター。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、一応大学ゴルフ部出身。スコアはイマイチだけれど、先輩に叩き込まれたマナーとプレーファストは今も健在。男2人のママ。出産後はなかなかゴルフができてないのが悩み。子どもに将来養ってほしいと、稼ぐゴルファーにすべく、密かに企み中。

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