6番アイアンは短く握ってU字型のスイング軌道をイメージしましょう!【川﨑志穂プロLESSON】

女性ゴルファーにとって、6番アイアンはロングアイアンみたいなもの。難しく感じるだけに、できれば手にしたくない人もいるのでは? でも、上達するには欠かせないクラブでもあります。だったら、打てるようになればいい! 今回は川﨑志穂プロに6番アイアンを上手く打つコツを聞いてみました。

川﨑志穂プロ

フェース面を目標に向けていれば、打ちやすいスタンスでOK!【川﨑志穂プロLESSON】

◆指2本分ぐらい短く握って、「長い」という不安を取り除こう!

7番アイアンは上手く打てるけど、6番アイアンではいい当たりが出ないという悩みをよく聞きます。実は私も6番アイアンはあまり得意ではありません。できれば打ちたくないというのが本音です。でも、得意じゃないからこそ、上手く打てるようにいろいろ研究するもので、私なりに出した答えがいくつかあります。

まずはクラブを短く握ること。7番アイアンと6番アイアンの違いって、0・5インチなので約1・3センチぐらいしかありません。たったそれだけの違いでも長く感じるんですよね。おそらく、7番アイアンよりもロフトが4度立っているので、そういう見た目の問題があるのかもしれません。

だったら短く握って、長いクラブという不安を取り除いてしまいましょう! 私としては、指2本分ぐらい短く持ってほしいですね。グリップエンドから結構余らせて握っているぐらいでいいと思います。その長さでアドレスすると、上体の前傾角度が多少深くなりますが、アドレスの感じも7番アイアンの感覚になってくるので、苦手意識が弱まります。

あとは大きく振り過ぎないことに注意。コンパクトなスイングでも十分飛距離は出るはずです。むしろ、ミート率が下がると飛ばなくなるので気をつけましょう。

通常よりも指2本分ぐらい短く持つことで長さへの不安が消え去ります

クラブを短く持った分、ボールとの距離が近づき、上体の前傾角度が深くなるので、7番アイアン感覚で打てるようになります

◆ダウンスイングではヘッドが体から遠いところを下りてくる

不思議なもので、苦手意識のあるクラブを持つと、なぜかボールの上からヘッドを下ろしがちになるんですよね。さらにスイング中に体が止まったり、手だけでクラブを振ってしまうので、余計にミスショットをするパーセンテージが上がってしまうのです。

私が注意しているのは、ボールを高めに打ち出すことだけ。さらにドローヒッターなので出球を目標よりも右にすることです。そのためには、ボールの上から打ち込むV字型のスイング軌道ではなく、ユーティリティのように横から払うU字型のスイング軌道を意識します。

U字型のスイング軌道で打つポイントはダウンスイングで右ヒジを右の脇腹につけないこと。なるべくヘッドが体から遠い位置を下りてくるようにダウンスイングを行いましょう。すると、緩やかな軌道でインパクトを迎えるのでロフトどおりの高さが出ます。しかも、クラブフェースの同じところでボールをヒットできるようになるので、ミート率が上がり、飛距離と方向性も安定します。

U字型のスイング軌道が難しいと感じたら、最初はハーフスイングから始めてみましょう。ボールが当たるようになってきたら、徐々にスイングを大きくしていきます。

できるだけクラブヘッドが体から遠いところを通るように意識しましょう。すると、ヘッドが緩やかな軌道で下りてきます

右ヒジを絞って、右の脇腹に当たってしまうスイングだと、ボールの上からヘッドが下りてくるので、ボールが上がりにくく、ミート率も低くなるのでミスが出やすくなります

◆教えてくれたのは…川崎志穂プロ

かわさき・しほ/千葉県出身。ミツウロコグループホールディングス所属。身長170cm。父の影響で7歳からゴルフをはじめる。拓殖大学紅陵高等学校出身。2017年にプロテスト合格。モデル級の長身から放たれるドライバーの飛距離を武器に活躍中。インスタグラム(@shiiiistagram__official)

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 撮影協力/スイング碑文谷

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