メンタルヨワヨワでも平常心キープ!?パッティングの緊張を解く4つのメソッド、教えます【ゴルフメンタル術】

一度、崩れてしまうと引きずってしまい、ミス連発、さらに大叩き……。これさえなければもっとゴルフが楽しいのに〜〜、そんな人はいませんか? ミスが続いたとき、どうやってメンタルをたてなおしたらいいんでしょうか。桐林宏光プロに考え方を教えてもらいました!

【メソッド1】緊張度を数値化して自信をつける

緊張している自分を冷静に意識することもひとつの方法。極度の緊張に気づいたら、深呼吸をしたり、一度肩を上げて一気に脱力したり、手のひらを握ったり開いたりして、筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。そのときに大切なのは、「緊張100%が70%くらいに下がったな」などと、自分の基準でかまわないので頭の中で数値化すること。冷静になることで、安心感や自信が生まれてきます。

【メソッド2】バーディ、100切りという言葉を忘れ「1.5mの上りフックライン」などと現象として捉える

「入れば100切り」「人生初のバーディパット」など、願望が強すぎると気持ちが高揚して力が入り、いつものパフォーマンスを発揮できません。こういうときは、結果を意識するのをやめて、やるべきことに集中しましょう。コツは“100切り”とか“バーディ”などの名前を頭から排除すること。「1.5mの上りのフックを、カップを外さずに打つ」というように、現象だけを意識する訓練を。

【メソッド3】集中しても愛嬌は忘れない

現象と捉えて集中しましょうとは言いましたが、集中しすぎる人って正直可愛げがない(笑)。「別に一緒に回らなくていいじゃん」と、次から誘ってもらえなくなるかも…。集中しつつも、「緊張する! 入りますように!」などと、おどける愛嬌も併せ持つのがメンタル上級者。他人に可愛いがられることも、メンタル強化に必要な技術です。

【メソッド4】ピンが視界に入る距離を家で練習しておく

5mのロングパットより、1.5mくらいの、ピンが視界に入る入れごろ外しごろの距離ほど緊張するもの。日ごろからこの距離に慣れておくのも対策です。おすすめはヨガマットを敷き3cmくらい水を入れたペットボトルに当てる練習。水を揺らさないように当てる、しっかり当てる、当てて倒すなど強弱のタッチの練習にもなります。

◆教えてくれたのは…桐林宏光プロ   

きりばやし・ひろみ。1964年生まれ、東京都出身。日本初、メンタルスキルとテクニカルスキルを融合したレッスンプログラム〈プロジェクトG〉を展開する「トータルケアゴルフ 桐林ゴルフ塾」主宰。www.golf-mental-scan.jp/。JLPGAティーチングプロフェッショナル会員A級。JLPGAジュニアゴルフコーチ。日本スポーツ心理学会認定 スポーツメンタルトレーニング指導士。2019年には、LPGAティーチャー・オブ・ザ・イヤー清元登子賞受賞。

 2023年Regina初夏号より転載   エディター/たかはしよし子 イラスト/小豆だるま

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