飛距離アップはお尻の緩みをなくすことから始めよう!

地元・広島では行列のできるレッスンプロとして、アベレージゴルファーのカリスマ的存在である木原睦美プロ。その分かりやすいレッスンは、Regina読者にも大人気です。今回、木原プロが教えてくれるのは、あなたのゴルフをワンランクアップさせる“数値”に基づいたレッスンです。

第6回は「ドライバーの飛距離アップ」について説明します。

◆MAXパワーと飛距離は比例しない!?

今回はドライバーの飛距離アップについて考えてみましょう。基本的にどんな女性でもドライバーで160ヤードを飛ばすことは可能です。そこまで達していない人は、自分のスイングに問題があると判断しても構いません。最も多いのが、体を使わずに手だけでクラブを振ることです。どんなに目一杯の力で素早く腕を振ったとしても、女性の力では限界があります。試しに距離計測器でいい当たりをしたと思ったときの飛距離を調べてみましょう。

「えっ、これだけしか飛んでないの!?」と思うかもしれません。実際、そのような経験をしたことがある人もいるのでは? その理由はやはり体を効率的に使えていないからです。どんな人でも体幹を使ったスイングのほうが、手打ちよりは必ず飛びます。ただ、どのように体幹を使えばいいのか分からないのも事実です。

正しい使い方は後ほど説明しますが、最初は飛ばなくても、ボールに当たらなくても構いません。地道に体幹を使ったスイングを続けていれば、1カ月後には距離測定器に驚くような数字が表示されるはずです。自分を信じて練習に取り組みましょう!

飛距離アップはお尻の緩みをなくすことから始めよう! 画像①

腕だけでクラブを振っても、それほど飛距離の数値は伸びないことを知りましょう

◆お尻にボールを挟んだ状態で歩けますか?

体幹を使ったスイングとは、バックスイングでは胸椎を回すイメージで胸を目標の反対側に向け、ダウンスイングでは骨盤を回していく動きですが、思うように骨盤を動かせない人もいると思われます。その場合、次のドリルが有効です。

まず、両足をそろえて直立したら、ツマ先を90度開きます。そのままヒザを曲げていき、ガニ股の形をつくりましょう。恥骨と尾骨を同時に前に出し、両足の太モモをくっつけます。この時点でお尻、太モモ、お腹の筋肉を使っています。あとは腰を左に回せば、正しいフィニッシュでの下半身の動きになります。

上手くできない人は、お尻の筋肉を使っていない可能性があります。試しに、お尻にボールを挟み、歩いてみましょう。お尻の筋肉を使えている人はボールが落ちないものの、使えていない人はすぐにボールが落ちてしまいます。

実は飛距離アップにはお尻の筋肉は大切です。ヒップアップするつもりで、お尻の筋肉を使えるようにしましょう。ボールが落ちないようになってから先ほどのドリルを行うと、お尻の筋肉に力が入っていることを感じられます。

飛距離アップはお尻の緩みをなくすことから始めよう! 画像②

直立姿勢からツマ先を90度開きます

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ヒザを曲げます

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恥骨と尾骨を前に出します

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両足の太モモをくっつけます

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腰を左に回せば正しいフィニッシュの下半身になります

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お尻にボールを挟んだまま歩けますか?

◆教えてくれたのは…

木原睦美/広島県を拠点に全国を飛び回る人気のティーチングプロ。生徒からは「むっちゃん」の愛称で親しまれ、多くのゴルファーをオンライン・オフラインで指導している。

YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」で、独自のゴルフ理論を展開中。公式LINEアカウントも開設!

撮影/福田文平 取材・文/山西英希 撮影協力/アコーディア・ガーデン東京ベイ、ユピテル ゴルフスイングトレーナー(GST-7 BLE)

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