【木原睦美プロが教える】長いクラブでミスが出る人は、ピッチングウェッジでのスイングをイメージしましょう!

ショートアイアンは得意だけど、ミドルアイアンやウッドを持った途端にミスが出る人がいます。木原睦美プロによれば、その原因は考え方やメンタル面にあるとのこと。まずは、長いクラブに対する苦手意識を消しちゃいましょう! そのうえでドリルを行えば、長いクラブがまさかの得意クラブへ変身するかも!?

【木原睦美プロが教える】もうダフらない!インパクトをゴール地点から通過点に変えましょう!

【素朴なギモン】どうして長いクラブになるとミスショットが増えるの?

【木原プロのアンサー】飛ばさなければいけないと思い、本来のスイングができないからです

9番アイアンやピッチングウェッジは上手く打てるのに、ドライバーやフェアウェイウッドを握るとミスが出てしまう人に共通するのは、スイングに問題があることです。と言っても、ショートアイアンではしっかりボールをヒットできているので、明らかに間違ったスイングをしているわけではありません。要は、長いクラブを持ったときにショートアイアンで打つ時と同じスイングをしていないだけなんです。

厳密に言うと長さの異なるクラブを持てば、ボールとの距離やスタンス幅が変わるので、まるっきり同じスイングではないかもしれません。ただ、体の動かし方やクラブの軌道などはどのクラブでもすべて同じだと私は考えています。したがって、短いクラブでナイスショットできる人は、ドライバーやフェアウェイウッドでもナイスショットできるんです。にもかかわらず、ミスが出てしまうのは、本来のスイングをできていないからです。

原因はメンタル面や思考にあります。最も多いのが飛ばさなければという思いです。本来、長いクラブには飛距離を稼ぐ機能が備わっています。そこへ自分のエネルギーを注入すること自体がよけいなことであり、力みにつながります。

まずは、ニュートラルな気持ちでアドレスに入ること。どうしても力んでしまう人は、ドライバーやフェアウェイウッドをピッチングウェッジだと思い、ピッチングウェッジを打つときのスイングでボールを打ってみましょう。

長いクラブを持ったときは、ピッチングウェッジでボールを打つつもりで打ってみましょう

【コレで解決!】ピッチングウェッジで3回素振り→長いクラブで1回素振り→長いクラブで打つ

自分が持つクラブの真ん中付近にあるのが7、8番アイアンだとしたら、精神状態や考え方は7、8番アイアンを持ったときが基準になります。要するに、7、8番アイアンを持ったときはいつもどおりの精神状態で打ち、ドライバーやフェアウェイウッドなど、7、8番アイアンよりも長いクラブを持ったときはピッチングウェッジを持っているとイメージして打ちます。反対に7、8番アイアンよりも短いクラブを持ったときは、ドライバーやフェアウェイウッドを持っているとイメージして打ちます。

その結果、力みや振り過ぎといったよけいな感覚がなくなり、自分が持ついつもどおりのスイングを行いやすい分、どのクラブでもナイスショットの確率が上がるというわけです。

できれば、練習場でもこの感覚を養っておきましょう。ドリルとしては、まずピッチングウェッジで3回素振りを行います。その後でドライバー、もしくはフェアウェイウッドで1回素振りを行います。もちろん、ピッチングウェッジで素振りをしたときと同じ感覚で振るのがポイントです。その後で、実際にボールを1球打つと、これまでの感覚とは大きく変わっていることに気づくと思います。あとは、それが自然な感覚になるまで繰り返せば、本番のラウンドでも違和感なく、長いクラブを持ったときにピッチングウェッジと持っているイメージで打てるようになります。

ピッチングウェッジで3回素振り

フェアウェイウッドで1回素振りした後、実際にボールを打ちましょう

◆教えてくれたのは…木原睦美プロ

木原睦美プロ…Reginaでのわかりやすいレッスンが大好評! “広島で一番予約が取れない”と話題の、USLPGAティーチングプロ。「mutsumischool」にて、技術・マナー・メンタルに至るまでのトータルゴルフレッスンを実施。2022年11月からは全国を回ってのレッスンをスタート。生徒一人ひとりのゴルフ人生を豊かにするための指導を行っている。YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」でも、独自のゴルフ理論を展開中。

撮影/山代厚男 取材・文/山西英希 撮影協力/ドライビングレンジ東新宿

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