若林舞衣子のオフは?【QT1位通過!序盤からベストを尽くす2023年に】

 
2023年が始まりました。みなさんはどんな1月を過ごされていますか。若林舞衣子です。昨年中はたくさんの応援、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

◆「できることを精一杯…」結果、トータル11アンダーでQT1位!

以前にもお話ししたように、昨年は春先に家族で新型コロナウイルスに感染してしまいました。3週間試合から離れただけでなく、トレーニングも練習もできなかったのは、正直、大変でした。幸い、後遺症はありませんでしたが、体力がガタ落ちで、復帰した後は息が上がってしまうほど。シーズンに入っているのに、体力を取り戻すことから始めなければならず、焦っていたのが正直なところです。

その後も、私なりに頑張ってプレーしていたのですが、10月頃には、QTに行くこともある程度覚悟していました。試合に出られなかったTOTOの週あたりから、QTファイナルの会場であるJFE瀬戸内海GC(岡山県)に練習に行って備えてもいました。先輩の表純子さんから「試合ではプレーしたことあると思うけど、練習には行った方がいいよ」とアドバイスされたこともあります。確かに、2020年日本女子プロゴルフ選手権でプレーした経験から、準備の必要なコースだと思いました。季節も違うし、試合で頑張るのと並行して準備をしたのです。

結果的に、シーズンのメルセデスランキングは88位でシードには手が届きませんでした。QTでは、気持ちの持って行き方がうまくいかなかったシーズン中の反省や、これまでの様々な経験から学んだことを生かすことができました。「追い込まれたメンタルで行くといい結果が出ない。できることを精一杯やればいい」と思って臨んだのです。

おかげで、初日に8アンダーというビッグスコアで首位に立つことができ、2日目以降も踏ん張って、1位で終えることができました。開幕から、第1回リランキング(ニチレイレディス終了後=6月18日)までの試合でも、同じようにベストを尽くすことを心がけて、その先のシーズンも戦えるように頑張りたいと思っています。

◆オフはUSJや雪遊びで子供との時間を堪能

QT終了後は12月半ば過ぎまでプロアマやご挨拶回りなどの仕事をして、その後はゆっくりとした時間を過ごしました。マネージャー、子育てのサポートといつもお世話になっている姉への感謝の気持ちもあって、年末には龍之介と姉の3人でUSJに遊びに行き、みんなで楽しみました。

シーズン中と違い、一緒に過ごす時間が多いオフシーズン、私がいると龍之介は急に甘えん坊になってしまいます。本当は自分でできることも「やって、やって」と言ってみたりするのです。ご飯の時も「食べさせてよ」なんて(笑)。いつもはガマンして頑張っているのだと思って、甘えさせるところは甘えさせてあげようと思っています。
新年は故郷の新潟で過ごしたのですが、意外にも実家の周りは雪があまりなかったですね。地元のスキー場でのソリ遊びはしましたが、龍之介は顔で滑って負傷もしました。実家に住み着いている猫(飼っているわけではないのですが、父になついているので、ノミ取りの注射や予防接種などをして安心できるようになっています)とも、たくさん遊びました。

東京に帰って、始動は1月4日から。去年はコロナの影響もあって参加できなかったトレーニング合宿で、もう体を作り始めています。2023年の目標は、もう1勝することですが、まずは、シーズンを通して試合に出られるようにすることです。これまでスロースターターのイメージが自分でもあったのですが、そんなことは行っていられません。そのための準備を、今しています。

詳しいことは次回以降にお話ししますね。

本年も、ゴルフのこと、私の日々のことなどを徒然にお話ししていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。みなさんにとっても、2023年がいい1年になりますように祈りつつ…。

若林舞衣子 Maiko Wakabayashi 1988年生まれ、新潟県出身。165cm。11歳からゴルフをはじめ、アマチュア時代から活躍。2007年、プロテスト合格。翌年2008年「SANKYO レディースオープン」を20歳で初優勝。2016年に結婚し、2018年11月から産休に入り、2020年にはツアー復帰。21年の「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」ではツアー史上6人目のママさん優勝を達成。ツアー通算4勝。インスタグラム Instagram@maaaiko

取材・文/小川淳子 写真/Getty Images 

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