飛距離が伸びる! カッコいい! マネしたい! ゴルフをする女性なら誰もが憧れる人気女子プロゴルファーたちのスイングを、連続写真をもとにプロコーチ・大西翔太氏が解説。女性ゴルファーにもマネできるポイントも教えてもらいました!
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◆日本女子プロ1位の飛距離!260.67ヤード超え
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ドライビングディスタンス260.67ヤード(2019年度)という、飛ばし屋の男性レベルの飛距離をもつ穴井プロ。身長165cmの、鍛えあげられた全身のパワーを使い、余すところなくボールに伝えるスイングが魅力です。
とくに、フェースの開閉を使わない、ストロンググリップのシャットフェースがポイント。ボールが捕まりやすく確実に飛距離が出るので、方向性もよく、プレッシャーに強くなります。
アマチュアで、ボールの捕まりに不安がある人は、ぜひマネしてください。きっと今より飛ばせるようになるでしょう。
◆強靭なフィジカルのパワーを使った超効率的スイングをチェック
超フックに握ったストロンググリップ。ヘッドを開閉しない現代的なスイングのためのアドレス
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左手の甲が、正面を向くぐらいフックに握り、右手は左手を横から包むように軽く握っています。
このクリップから、ヘッドの開閉を行わず、パワーをボールに伝えるスイングだということがわかります。ヘッドを開閉しないでも飛ばせるのは、慣性モーメントの大きい最近のクラブの性能を生かすため。世界のツアーで流行している形といえるでしょう。
とはいえ、ここまで強くフックなのはフィジカルが強い穴井プロならでは。フックに握りすぎると、手首を痛めてしまうからです。
腕を真っすぐ伸ばし、フェースは下を向いたまま
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フェースが完全に下を向いた超シャット。腕は存分に伸ばされ、手とクラブがカラダの遠くを通っています。ここまでカラダの遠くを通る人はなかなかいない!
この時点で「これから飛ばすぞ!」という雰囲気がみなぎっています。
アウト目に上がりながら、強いシャットをキープ
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より、クラブを閉じる動作が強まり、まるで、クラブを反時計回りに上げていくような感覚でトップに向かっています。はかりしれないパワーも感じられます。
手首の角度をキープしたまま、フェースが真上を向いている
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シャットフェースを貫いたまま深く捻転。フェースは空を向いています。
ほかの女子プロのトップと比べてみると分かりますが、手元が頭の左側まで来るほど回せるのは、強いフィジカルがあればこそ。
パワーが最大限にたまり、ここから一気に振り下ろしていくという感じが伝わってきます。
フェースを閉じたまま左側リードで回転
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左ひざの位置が、内側から外側に移動していることでもわかるように、左側をリードさせながら、力強く踏み込んでいます。
少し沈み込んでいるのは、地面反力も使っている証拠です。
フェースの開閉をしないままインパクト
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ストロンググリップ、シャットフェースをキープしたままインパクトしています。とにかく、ボールに対しての力の使い方がスゴイ!
手の開閉を行わないので、インパクトがズレにくく、飛距離と方向性が両立するスイングなので、プレッシャーに強い。穴井プロの強さの証です。
腕が真っすぐ、ヘッドがカラダの遠くにある
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すべてのパワーをボールに伝えた後でも、腕は真っすぐ伸び、クラブがカラダから最大限遠くを通っています。クラブの性能を最大限に引き出し、全身を使ってカラダを回転させたことをイメージできます。脱力はしていても、まだカラダのパワーが感じられますね。
高い位置でのフィニッシュ
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ヘッドが斜め上まできた高いフィニッシュは、体重移動によるヨコの動きと地面を蹴り上げた地面反力、つまりタテの動きを両方使ったことがわかります。
強靭な肉体から生まれるパワーを、最大限ボールに伝える超効率スイング。フィジカルは無理でも、ストロンググリップとシャットフェースはマネできそうです。
フェースの開閉をしないからプレッシャーにも強くなるはず。みなさんも試してみてくださいね。
◆穴井プロのスイングをコマ送り動画でチェック!
◆教えてくれたのは…
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指導/大西翔太プロ
1992年生まれ、千葉県出身。ティーチングプロ。青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディとしてツアーに帯同する傍ら、女性やジュニアなど、幅広い層のアマチュアにもレッスンを行う。「ゴルフをメジャースポーツに☆」がモットー。(インスタグラムアカウント @shota.ohnishi)
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穴井詩(あない・らら) プロ
1987年生まれ、愛知県出身。165cm。11歳からゴルフを始める。父の仕事の都合で13歳で渡米。大学まで米国で過ごすが、ゴルフのプロを目指すため中退。2007年に帰国後研修生として腕を磨き、2008年プロテスト合格。2016年「ゴルフ5レディス」で初優勝。2019年の「NEC軽井沢72ゴルフ」でツアー通算3勝目を挙げる。2019年度賞金ランク7位。ウェア/キスマーク 所属/GOLF5
取材・文 たかはしよし子