【諸見里しのぶプロがナビゲート】2020年も女子ツアーが面白い!【4】女子ツアーをぐっと面白くする2つの世代!ミレニアム世代編

2020年、レギュラーツアーにいよいよ参戦するミレニアム世代。”プラチナ世代"と呼ばれることもあるけれど、当の本人たちは「"黄金世代"の上を行くなんて恐れ多くて」。2000年以降生まれだけに、"ミレニアム世代"と呼ぶのがふさわしい! 今回は注目の古江彩佳プロのインタビューと注目のルーキー4人、ベテラン勢までご紹介します。

諸見里しのぶが解説◆ミレニアム世代のココがすごい!

  1. ビッグタイトル保持者が揃ってる!
  2. ローアマを総なめにしてきた面々
  3. すでに世界の舞台で戦う経験も

◆ミレニアム世代代表の古江彩佳プロにインタビュー

古江彩佳( ふるえ・あやか)
2000年兵庫県生まれ。3歳でゴルフを始める。2019年「富士通レディース」で史上7人目のアマチュア優勝。これにより最終プロテストが免除される。今年はフル参戦予定。

◆史上3人目のアマチュア優勝でプロ入り! 獲得賞金も4試合で2000万円超え!

−− 最終プロテストを待たずに、レギュラーツアーで優勝。素晴らしい1年でしたね。

ありがとうございます。去年はプロテストに合格することを第一目標にゴルフをしてきたので、それを上まわる結果には自分でも驚いています。

−− 昨シーズン、たくさんのトッププロとラウンドしたかと思いますが、印象に残っているのは?

 申ジエさんです。普段ほとんどしないのに、めちゃくちゃ緊張しちゃって。特にティショットはヤバかったです。やはり、日本でも韓国でも賞金女王を獲っている方なので、オーラが違いましたね。シブコさんとは、『リゾートトラスト レディス』で初めて同組になりましたが、優しくて面白くて。メディアを通して観るあのまんまの人柄でした(笑)

−− ウェア契約はビバハートに決まりました。

中学時代から大好きなブランドだったので、契約してくださると聞いたときは、本当にうれしかったです。可愛い服だらけで、毎日テンションが上がってます。好きなカラーはピンクですね。

−− 今年の目標を聞かせてください。

 レギュラーツアーにフル参戦するのは楽しみだけど、不安もいっぱいです。昨シーズンは最後の1か月くらい、転戦を経験しましたけど、これが9か月続くわけですから。でも始まってしまえば、試合に出るのは好きなので、楽しめると信じてます。目標はプロ初優勝を早く挙げること。あとは、頑張って海外のディズニーランドに行きたいな(笑)

ミレニアム世代で覚えておきたい“ルーキー”はこの4人!

【1】安田祐香

  16歳で「日本女子アマ」を制覇。
オーガスタほか、世界での試合経験も多い、この世代のエース的存在

【2】吉田優利

2018年に「日本女子アマ」と「日本ジュニア」の二冠を達成し、話題に。
粘りのゴルフがモットー。

【3】山口すず夏

2018年、米女子ツアー「Qシリーズ」に挑戦し、翌年のツアー出場権を獲得。
米国を主戦場に奮闘中

◆ツアーに欠かせないベテラン勢

もちろん、お馴染みの選手たちだって、虎視眈々と勝利を狙ってる!彼女たちの活躍があってこそ、ツアーは盛り上がるんです。

【1】イ ボミ

「支えてくれるパートナーがいるっていうのは大きいこと。
"ミセス ボミ"での優勝、期待してます」と諸見里さん。
昨シーズンから復調の兆しもあり、今年の彼女には要注目。

◆個性豊かな面々が勢ぞろい’92〜’93年生まれ

【2】青木瀬令奈

2017年の初優勝以降、勝利は遠ざかっているとはいえ、
昨季はランク35位で難なくシード獲得。いつも笑顔で子供にもファンが多い

【3】福田真未

2017年に初優勝、2018年に2勝目と順調に勝利を重ねるも、昨シーズンは不調。
今年は例年以上に気合が入る。

【4】葭葉ルミ

この世代ではいち早く2016年に初勝利。
"飛ばし屋"としても知られる。ナイキとのウェア契約でシンプルな装いにも注目。

【5】イ ミニョン

一昨年の18位から一気に賞金ランキング5位までジャンプアップ。
昨シーズンも2勝を挙げ、この世代では先頭を走る。

Regina春号掲載 写真/Getty Images エディター/一寸木芳枝