プレーを見るだけじゃもったいない!プロの大会の楽しみ方色々

国内の女子ツアーが開幕してから、既に3大会が終わりました。誰が勝ってもおかしくないほどに強者揃いの中で、元賞金女王の鈴木愛プロが既に2勝。今季がまだ始まったばかりにも関わらず、既に女王争いが気になる展開となっています。

そんな女子ツアーが開催されている会場では、テレビでは見られないことがたくさん! しかも、ゴルフを見るだけではもったいないと感じるほどに、色々な楽しみ方があります。そこで、ギャラリーをしにいった時にできる様々な楽しみ方をお伝えします。

鈴木愛プロ(Getty Images)

◆プロのプレーを様々な方向から楽しむ

【大会の臨場感を楽しむ】

スポーツ観戦といえば、迫力ある緊張感と生の大歓声から生まれる臨場感。たくさんのギャラリーがいるにも関わらず、唾を飲み込む音さえ聞こえてしまいそうなしんとした空気と、大事なパットが入った瞬間の張り裂けんばかりの歓声は、ゴルフ観戦ならではです。ギャラリーと隔てるためのロープの中でプレーしている選手達が、その大歓声に「鳥肌が立った」と言うほど、時には地響きのような大歓声が湧くことも。

最終組について行けば、熾烈な争いを間近で見ることができます。応援する選手がいれば、より一層楽しめます。前の組で歓声が上がるのが聞こえた時など、状況が動き出したと感じた選手たちの雰囲気が変わる瞬間や、デッドヒート状態になったときの選手の表情なども見どころです。

歩くのが苦手な方や、歩きすぎて疲れたという場合には、最終ホールで待つのも良いですね。優勝が決まる瞬間に立ち会うことができますし、緊迫した状況から解き放たれた笑顔の選手達を見ることができます。ラウンド終了後には、お気に入りの選手にサインをもらったり、握手してもらったりといったことも可能です。

【プロの技術に感動する】

プロの凄いところといえば、やはりその飛距離。各ティイングエリア周辺では、プロのスイングを目の前で見ることができます。そのインパクトの音と球筋を見て、その凄さを感じてほしいですね。ドライバーで繰り出されるショットがどれほど飛んでいるのか、距離計などを持って行って測ってみても面白いかもしれません。

グリーン周りでは、アプローチの技術を学ぶチャンス。ピンまでの距離とグリーンエッジまでの距離、どんなライでどんな球を打とうとしているのかを想像しながら見てみましょう。
ロープ外に曲げた時など、すぐ目の前でトラブルショットを見ることもできます。トラブルからどんな対処をするのか、攻めるのか守るのか、どのライン、どの高さにボールを出していくかなど考えてみても良いですね

【コースの攻め方を学ぶ】

耳を済ませてみれば、キャディとのやり取りやプレーヤー同士の会話などが聞けることも。ゴルフとは全く関係の無い会話をしていたりして、思わず人間関係が垣間見れるかもしれません。

キャディの手振りや視線などを見て、風をどう読んでいるのか、どんなマネジメントをしてターゲットをどの辺りにしているかなどを予測してみるのも楽しいです。優勝争いをしている組では、ショートホールやセカンド地点などで、選手が何番のクラブを持ったかをテレビクルーに知らせるため、キャディが手元でその番手を表示しているときがあります。選手だけでなく、キャディの動きにもぜひ注目してください。

【練習の仕方を見て参考にする】

最終日以外の日には、ホールアウト後に多くのプロが練習をします。練習場では、様々な器具を使った練習を見ることができます。ショットやパターだけでなく、アプローチやバンカーの練習をする場所もあります。自分が苦手にしていることの練習方法を見て、参考にしましょう。

◆プロのプレーを見るだけじゃもったいない!

【一流コースを味わう】

トーナメントが開催されるコースは、なかなか予約が取れないという所も多いです。普段行けないようなコースの雰囲気を満喫することができるのも、ギャラリーならでは。メンテナンスも素晴らしく、綺麗に整えられているグリーンやフェアウェイ。プロ用に難しく設定されているコースの状態を見るのも楽しいですね。

【ギャラリー向けのイベントを楽しむ】

ギャラリープラザでは、各地の美味しいものが販売されていたり、イベントが開催されていたりします。ギャラリーをする前に、まずは内容をチェック。歩き疲れたときなど、休憩ついでに楽しみに行っても良いかもしれません。大会の状況が映し出されている大画面があるギャラリープラザで、ご当地名物をつまみにビール三昧! なんていうギャラリーもいます。

気温も上がってきて、観戦にもってこいのシーズン到来です。楽しみ方は人それぞれなプロの大会に、足を運んでみませんか?

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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