ラウンド中の「ナイスショット」って、どんな時に言ったら良いの?【ゴルフ初心者のお悩みあるある】

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。芝も色づいてきて、いよいよゴルフシーズン到来! 連日、たくさんのお客様にご来場いただいています。キャディにとっても、クラブを洗うバケツの水は冷たくないし、ボールを拭く雑巾が凍ってしまうなんてこともなくて、大変お仕事しやすい時期になりました。暖かくなってくると、寒いときに比べて格段にボールも飛ぶようになり、芝生もふわふわしてきてボールが浮いて打ちやすくなるので、「ナイスショット!」の声がいつもよりもあちらこちらで聞こえる気がします。

さて、この「ナイスショット」の声掛け、躊躇してしまっている方も多いのでは? 一緒にラウンドしている人の打った球がフェアウェイに飛んで行ったので、「ナイスショット!」と声を掛けたのに、「いや、今のは当たっていない」とか言われて気まずい思いをした経験のある方、いらっしゃいますよね。

そんなことが続いてしまうと、いつ「ナイスショット」と声を掛けたら良いのか、それとも言わないほうが良いのか迷ってしまうもの。では、いつどの様に声掛けしたら良いのでしょうか?

◆「ナイスショット」の“言われ方”

「ナイスショット」を言って良いのか迷う。

そんな状況に陥ってしまう大きな原因は、“言われた側”にあります。自分にとってはミスショットだったけれど、一緒に回っている人から「ナイスショット」と言われた際、どう返答していますか?

お仲間から「ナイスショット」と言われてもすぐに否定する人、そういえば……と思い当たる人、たくさんいらっしゃいますよね。「全然、当たっていない」「今のはヒールだった」「飛んでないよ」。そんな風に、すぐさま否定。それは裏を返せば、「自分はもっと上手い」と言いたい、そんな気持ちの表れともとれます。どちらにしても、言った言葉をすぐに否定されれば声掛けしたこと自体を否定しているように感じられるため、次から声掛けして良いのかと迷ってしまうことは仕方の無いことです。

ナイスショットと言われた側の人は、まず言った人の立場で考えてみてください。『言った人にとって、今のショットは良いショットに見えた』ということを理解すれば、まず言うべきは、「ありがとう」の言葉です。それでも、自分にとっては納得がいかないショットだったということを伝えたいのであれば、「ありがとう」のあとに、自分にとっては実は納得のいかないものだったということを付け加えれば良いと思います。

声掛けをする側の場合、ナイスショットかどうかわからなくても自分にとって良いショットだと感じたら「ナイスショット」と声かけしてください。ナイスショットのレベルは、人それぞれ。「自分にとっては、今の球はとてもいいショットでした」という意味で声掛けすれば良いのです。もし、「今のは当たっていない」と言われても、「私には素晴らしいショットに見えたので」と伝えれば意図が伝わり、お互いにwin-winでラウンドを楽しめるはずです。

◆誉め言葉は「ナイスショット」だけじゃない!

「ナイスショット」と言うのは日本人だけ……なんて言葉を聞きますが、そんなことは無いようですね。ただ、褒め言葉がそれしか無いと思えるほどに、「ナイスショット」しか言わないという人が多いのは事実。しかし、ショットを褒める言葉は、別にそれだけではありません。「すごい」「素晴らしい」「美しい」。そんな形容詞はもちろん、「良いドローですね」なんて球筋を褒めてみるのもおすすめです。ナイスショットかどうかわからないけど、フェアウェイに行った時など、「ナイスフェアウェイキープ」なんて声をかけても良いと思います。

初心者あるあるのひとつとも言える『ナイスショットの声掛け問題』。組の雰囲気を明るくするためには、やはり声掛けは大切です。接待ゴルフはもちろん、遊びのゴルフでも、競技でも、一緒にラウンドする人に声掛けはできればしたいもの。これからは躊躇わず、自分にとって良いショットだと思ったら自信を持って「ナイスショット」と言いましょう!

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

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