モックネックはゴルフ場で着用OK? 最新のドレスコード事情を紹介

ドレスコードが厳しいと言われているゴルフ。その中で最近よく目にするようになった「モックネック」ですが、これはマナー違反にならないのでしょうか?
今回の記事は「モックネックはマナー違反になるのか?」について解説していきます。「次のラウンドに着ていっても大丈夫かな……」と不安に思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

◆モックネックはマナー違反になることも……

「モックネックはマナー違反?」という疑問に関しては賛否が分かれるところで、初心者ゴルファーにとっては悩んでしまうこともありますよね。現在モックネックをドレスコード違反とするコースは少なく、OKとされているところがほとんどです。ゴルフウェアの主流メーカーからも豊富な種類が販売されており、トレンドになっています。

ただし一概にOKといえないのが、格式の高い名門クラブや年配の方など場所や人によってはNGとされているところがあることです。モックネックがOKかは、ドレスコードの基準をホームページに掲載しているコースもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

トップスに関するドレスコードは、次のように規定しているコースが多くみられます。

・Tシャツ=襟がない=NG
・タートルネック=襟として認める=OK
・モックネック=襟に見えないので微妙=△

モックネックは襟の高さによってはTシャツに見えるデザインもあるため、NGと考えられる場合もあるようです。また「だらしない」「普段着に見える」という理由からNGと考えている人も多いため、清潔感があり品良く着こなせば不快には思われないでしょう。

ゴルフウェアのモックネックは、首元の高さが3~4cmのものが主流です。クラシカルなイメージにしたい場合は5cm以上に、3cm以下にするとカジュアルに見えます。しかしTシャツに見えないよう、襟の高さが低すぎるアイテムはさけたほうが無難です。ある程度襟の高さがあるタイプを選ぶとカジュアルになりすぎず、マナー違反と考えられないため、モックネックを選ぶ基準にしましょう。

いずれにしても、コースのルールや同伴者に合わせた服装を心がけることが大切です。

◆ゴルフ界にモックネックを広めたのはタイガー・ウッズ選手

こちらは2019年のタイガー・ウッズ選手 Getty Images

モックネックをゴルフウェアとして広めたのは、かの有名なタイガー・ウッズ選手と言われています。

1997年のマスターズで優勝したときに着用していたのが真っ赤なモックネックでした。ここからモックネックに対するイメージが変わり、ゴルフウェアとして認識され始めたのです。

それまでモックネックは「動きにくい」「首元がきゅうくつ」といわれ、ゴルフウェアには不向きと考えられていました。しかし吸汗速乾やストレッチ性などの機能性を備えた素材で作られているものが登場し、ゴルフウェアとして着用しやすく進化していったのです。

最近はファッション性を求める人たちがモックネックを着るようになり「モックネック=スタイリッシュ」な印象になりました。今やモックネックはファッション性の高いゴルフウェアとしてゴルフ界に浸透しています。

女子プロの間でもモックネックは人気で、2023年ツアーの優勝者はモックネックを着用する姿が多く見られました。

・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ:小祝 さくらプロ:ルコックスポルティフ
・ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント:櫻井心那プロ:アンパスィ
・日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯:神谷そらプロ:マンシングウェア
・TOTOジャパンクラシック:稲見萌寧プロ:ニューバランス
・2023年プロテスト 18歳女子高生・清本美波選手:テーラーメイド
・第39回伊藤園レディスゴルフトーナメント優勝:西郷 真央プロ:プーマ

夏から秋にかけての女子ツアーでは、多くの優勝者がモックネックを着用しており、人気の高さがうかがえました。モックネックのトレンドは一過性のものではなくこれからも続きそうです。

モックネックを着こなすポイントは「ジャストサイズ+ワンサイズ」がおすすめ。インナーのようにジャストサイズでは、せっかくのモックネック特有のシルエットを活かせません。かといってダボダボのサイズ感は、カジュアルすぎます。ジャストサイズよりもワンサイズアップにすると、マナーとおしゃれを兼ねそろえた「いい感じ」に着こなせるので、参考にしてみてください。

ブランドによってサイズ感や襟の高さが違うので、スポーツ店で試着のうえ購入することをおすすめです。もしネットで購入するときはモデルの着用画像や口コミを参考に選びましょう。

モックネックは首元にある程度の高さがあるので、夏は日焼けを防ぎ、冬は暖かいマルチなアイテムです。ボトムスはスカートでもパンツでも合わせやすく、ジャケットを羽織ればフォーマルにも着こなせます。ホリデーシーズンを前に、大切なゴルフ仲間へのプレゼントとして選ぶのもきっと喜ばれるはずですよ。

取材・文/夢書房

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