次も誘ってもらえるマナー美人の心得【ワンランク上のゴルフマナー講座】

こんにちは、ティーチングプロの藤井ミサトです。ビギナー女子ゴルファーのためのマナー講座、最終回は「帰り道編」です。1日にかけて築き上げた好印象の、最後の総仕上げ。今回は、1度きりのゴルフになるか、また誘いたいと思われるか…。次に繋がるマナーをお伝えします!

                
Lesson 1:
やりすぎて損はない!紹介者の鼻高々になるような振る舞いを

私の生徒さんから、行き帰りのお洋服に関する質問をよく受けます。今はカジュアルなコースやリゾートコースだと規則が緩くなっていますが、襟付き、サンダル不可、クラブハウス内は帽子を取る、この基本の3点は「マナー美人」になるために、守っておくことをオススメします。

まずは「ジャケット」。結果的に着なくても済んだとしても、手に持っているか持っていないかでは全く印象が違います。持っていなければガッカリされる可能性があり、持っていれば「ちゃんとわかっている」と思ってもらえる可能性がある。持っていってマイナイスにならないものは、持っていかない手はありませんよね。特に、同伴者の方がそのコースのメンバーであった場合、同伴ゲストの振る舞いは、その紹介者の評価にも繋がります。同伴の方の自慢になるようなマナーを心がけましょう。

足元もポイントです。夏でも踵のないミュールやサンダルはNGです。また、OKだとしてもスニーカーや、オフィススタイルのヒールが高いパンプスも、ゴルフ場に合わず、最後の印象が台無しです。マナー美人の品格を出すならば、フラットかローヒールのオシャレパンプスを1足揃えおき、そこにゴルフ用のジャケットをオン。仕事ともデートとも違うゴルフスタイルで、新たな魅力を伝えちゃいましょう!

Lesson 2:車代のスマートな渡し方で最後のポイントアップ

一緒の車に乗せてもらう場合、悩んでしまうのは車代。用意した方が良いのか、いつ渡せばいいのか。正解は、「今日の車代っていくらでした?」と、自ら切り出しましょう。タイミングは朝イチでも良いですが、高速道路のどこを使ったかわかってから、帰りの車で聞くのが良いと思います。ポイントは、「事前に準備しておくこと」。正確な値段はわからないとしても、大体の金額を調べて多めに用意しておくのがベストです。

普段運転しない場合、いくらくらい払えば良いのか見当もつかないかもしれませんが、ガソリン代は…

・ガソリン代=走行距離(km)÷燃費(km/L)×ガソリン価格(円/L)

地図アプリでゴルフ場までの走行距離を出し、それに燃費は大体15~20キロ、ガソリン代もネットで調べるとして…例えば100キロ先の千葉のゴルフ場に東京の世田谷区から行った場合、ガソリン代1000円、高速代が往復5000円だとしたら、二人で行けばひとり3000円。3人で行けば2000円。「2500円くらいかなー」と言われる場合を想定して、キレイな1000円札3~4枚と500円玉を用意しておけば万全です。ここでの魔法のアイテムは「ポチ袋」です。ポチ袋に多めに入れて準備しておくと、普段そういうのに慣れていない男性陣はビックリ! もし「車代なんて良いよ~」と言われる場合も、ポチ袋の存在で、“乗せてもらうのが当然と思わない”と好印象です。車を降りる最後の最後まで、ポイントアップを狙いましょう。

Lesson 3:お礼のメールや連絡で、次の約束を!

帰宅したら、寝る前に絶対に忘れてはいけないのが、お礼の連絡。キーワードは「今度」という言葉。ここで一気にランチまで誘ってしまうと、簡単な軽い女子と思われてしまい、逆に男性から引かれてしまっては残念。なので、「今度練習ご一緒したいです!」や「今度練習場で教えていただきたいです!」など、ワンクッション入れて、次に繋がるメッセージを送ってみましょう。それが結果的に、練習後ランチもできる練習場デートに繋がるはずです。ポイントは“午前中のお昼前に終われる、10時~11時の時間に約束する”。そうすると、男性もランチに誘いやすくなりますし、女性も自分から食事に誘ってしまう簡単な女子と思われにくく、男性から誘ってもらえる、ワンランク上の品がある女性を演出できますよ。

車を運転してくれた方には、「今日は朝早くから、車にも乗せていただきありがとうございました」。コンペで違う組だった方には、「今日は同じ組じゃなかったですが、次回はぜひご一緒できるよう、それまで練習しておきます!」など、定型文だけじゃない、ちょっと個人的なメッセージも忘れずに入れると、「俺だけに送ってくれたメッセージ」で、返信率も次のお誘い率も確実に上がるはず。もし余裕があれば、「〇〇さんのアプローチとても勉強になりました」、「〇〇さんのバーディすごかったです!」など、ラウンド中の感想を入れると、自分を見てくれた感がさらにアップします! ゴルフがよくわからない場合は、「〇〇さんの優しい言葉で、1日頑張れました!」などの、お礼の言葉でもオッケーですよ!

以上、6回にわたるビギナー女子のためのマナー講座、いかがでしたか? ルールブックには載っていない、そして、よく言われるマナーとは違う、女子ならではのマナー術をお伝えしました。ぜひ、次のゴルフで実践して、「マナー美人」を目指してくださいね!

◆教えてくれたのは/“ゴルフマナーの伝道師”藤井ミサト プロ

藤井ミサト プロ/9歳からゴルフを始め、ツアープロを目指すも断念。しかし、人生に一度きりのゴルフLIFEを生涯楽しんでもらいたいという志のもと、県庁秘書の肩書からJLPGA A級ティーチングプロに転身、「MISATOオンラインサロン」を開設。メディアにひっぱりだこの人気プロに。世界中どこにいても繋がることのできるゴルフサロンは、性別もゴルフレベルも問わずゴルファーに大好評。オンラインサロン(https://misato-golf.com/)Instagram(@misato_golf)

取材・文/REMIQUEST

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