令和の女性ゴルファー・会員権購入への道【19】「視察プレーって、ホントのところどうなの?」

ほとんどのゴルフ場でネット予約が可能になり、プレーをするだけならゴルフ会員権を購入する意味があまりなくなった昨今。そんな令和の時代にゴルフ場メンバーになる意味とは? ゴルファーが本当に知りたかった会員権の疑問を深掘りしていきます!

会員権購入を検討しているのは・・・

入口 花子(いりぐち・はなこ)/神奈川県横浜市在住の45歳。広告代理店・マーケティング部の部長。30代を機にゴルフを始め、現在は月2~3回の頻度でラウンドを楽しむ。一緒に行くのは、仕事仲間や女友達。ゴルフを通じて知り合った旦那がいるが、上司や同僚とのラウンドが多く、最近は一緒にラウンドする機会がめっきり減少。この先、夫婦で一緒にゴルフを楽しむためにも、ゴルフ会員権の購入を検討中。

女性ゴルファー、会員権購入までの道のり!連載をチェック!

ゴルフ場のサイトでたまに見かける『視察プレー』。「入会を検討するなら一度来てみて」とウェルカムな感じがして、ちょっと試してみようかという気になりますよね。でもこれってどこでもやってること? 注意点は? じっくり聞いてみました。

募集中のゴルフ場と既存のゴルフ場とでは大違い

ゴルフ場のサイトをあちこち見ていたら、「視察プレーをご希望の方はこちら」というのがありました。事前に視察をさせてもらえるなんて、いいシステムですね。

ご覧になったのは会員を現在募集中のゴルフ場でしょう。なぜなら会員を募集していない既存のゴルフ場の場合、9割以上はそういうことをしていないからです。例えば開場して間もないところなど、積極的にメンバーを募集しているゴルフ場は特別料金を打ち出してでも視察に来てもらいたい。でも既存のゴルフ場は募集していないんですから、視察プレーも基本的には受けていないと考えたほうがいいです。この辺はちょっと皆さん勘違いされているかなと思いますね。

そうでしたか。オイシイ話だと思ったのに……(しょんぼり)。

でも方法がまったくないとも言えません。ただしその場合は基本的にはゴルフ会員権業者を通したほうがいいでしょう。私も、そういう相談を受けたら「入会を検討している方がぜひ一度、ラウンドしてみたいとおっしゃっているのでプレーさせてもらえませんか?」とゴルフ場に取り次ぎます。まずは相談してみてください。

視察NGコースにも、奥の手が!?

具体的には、どんなふうに視察を申し込めばいいんですか?

それはゴルフ場のタイプによって異なるので、順を追って説明しましょう。まずパターン1。「最低3人以上そろえて、1組単位でエントリーしてください」とか、「メンバーさんの中に入れますから1人でどうぞ」と、対応してくれるところがあります。ただし料金については通常のビジター料金であることがほとんどです。なかにはちょっと安くしてくれるところもありますが。申し込みの際は、当然のことながら名前だけというわけにはいきません。勤務先や連絡先などを聞かれることになります。

わかりました。では2つ目のパターン2は?

ハードルが上がって、メンバーさんの紹介がマストなゴルフ場です。この場合、可能であれば紹介してくれるメンバーさんを探すことになります。会員権業者のお客様の中にはすでに入会されているメンバーさんがいる場合がありますから、そのメンバーさんに頼んで紹介者となっていただくこともあります。

会員権業者さんって、そんなことまでしてくれるんですね。

あくまで該当するお客様がいればの話ですよ。ただしその際はメンバーさんにも関わることですから、事前のチェックは当然厳しくなると覚えておいてください。迷惑をかけるわけにはいきませんからね。そしてパターン3。これはかなりレアなケースですが、既存のゴルフ場でも視察プレーを正式に認めていて、視察プレー料金をきちんと設定してくれているゴルフ場があります。例えば神奈川県のHゴルフ場は1人1回限り視察プレーが可能で、受付から当日の応対、ラウンド後の入会の説明まで、きっちり迎える準備を整えてくれています。この姿勢は立派だと思いますね。

でも、かなりレアなんですね……。

ではこんな方法はどうですか? ゴルフ場を“見に行く”んです。実は、見学だけならどうぞというところは意外にあるんですよ。この場合もたいていの会員権業者なら「○○さんが○月○日に行きますので見学させてください」と手配してくれるはずです。

ちょっと待ってください! ゴルフ場を見るだけ……ですか!?

コースに出なくてもチェックできるポイントはたくさんあります。というより、むしろ見えてくる部分もあるんです。まず、コースに着いたら、スタッフさんの案内でクラブハウスや出だしホールの周辺、練習場などを見学できることが多いので、よく見てください。肝心なのは、雰囲気を感じ取ることです。来場者にはどんな人がいるか、そこを居心地がいいと感じるか、案内役以外のスタッフさんの応対はどうか。それと、当日はゴルフ場までの距離も必ず確認しておいてください。実際に足を運ぶことで、これから自分が毎週のように通うことになるかもしれない場所までの距離が実感覚でつかめます。

なるほど。ラウンドしていたら気づかないようなところも見えてくるような気がしてきました。

すると、そこが予算に匹敵するゴルフ場かどうかの見当もついてくるはずです。例えば、そのゴルフ場に入会するのにもろもろ合わせて200万円必要だったとします。クラブハウスやコースを見て、雰囲気を感じて、来場者の顔ぶれや振る舞いを見て、従業員の応対を見て、これで200万円なら安いと感じるか、ちょっと高いから考え直すのか、判断がつきますよね。私の担当したお客様の中には一度もラウンドせずに見学だけで「ここは大丈夫。気に入りました」と入会を即決された方もいるくらい。あまり知られていませんが、使える方法だと思いますよ。

そんな手があったんですね。トライしてみようという気になってきました。

ゴルフ会員権について知りたいことがあれば、明治ゴルフまで!

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取材・文/滝田 真理 イラスト/長谷川まき

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