倦怠期のカップル…「2サム」よりみんなでラウンドがおすすめの理由

カップルで楽しむゴルフは、ラブラブなときには最高の時間を過ごせますよね。一方、ふたりの関係がマンネリを迎えるなど、いわゆる“倦怠期”にさしかかったカップルが「2サム」プレーをすることで関係を改善させようと努力している話もたまに聞きます。だけど、倦怠期のマンネリ打破のために「2サム」でプレーするのは、“諸刃の刃”かもしれません。

メンタル心理カウンセラーの並木まきが、倦怠期打破のためには「2サム」より、みんなでラウンドをしたほうがおすすめの理由をお話します。

◆波長が合わない日の「2サム」は関係をこじらせるきっかけにも!?

ふたりきりで過ごせて、ゴルフという共通の話題もある2サムプレーは、交際初期や関係がうまく行っているカップルにとっては絆を深める絶好のチャンス。

けれど、ふたりの波長が合わなくなっているときに、無理をして2サムプレーに出かけても「なんだか、かえって気まずい空気になった」「前に2サムをしたときのようには楽しくなかった」などの残念な感想しか残らない話は、意外と少なくありません。

これは決して不思議な話ではなく、2サムプレーはほぼ丸1日をふたりきりで共有する時間となるので、波長が合わなかったり相手にネガティブな感情を抱いていたりするタイミングで、ただ時間だけを一緒に過ごしても、かえって不快な感情が湧いてきて無理はないでしょう。

倦怠期が深刻であるほど、目の前の相手に対して関心が薄れていることも多く、こういったカップルの2サムプレーは、“2サム”なのにまるで“1人プレー”をしているかのように孤独を感じやすく、虚しさを覚えがちです。

無理をして2サムプレーに出かけても、関係性がかえって悪くなるのは、プレー中やプレー後に良い感情が湧きにくいことが、大きく関係していると言えるでしょう。

つまり、簡単に言ってしまうと、波長が合わない日の「2サム」は「あのとき私が大変だったのに彼はフォローしてくれなかった」「俺はあのホールのプレーを急いでいたのに、彼女はそれにすら気づかなかった」などの不満が起きやすく、関係をこじらせるきっかけになりがちなのも否めません。

◆他の人も交えたラウンドで関係修復を狙おう♡

  

そこでおすすめしたいのは「2サム」ではなく、3人や4人など、他の人も交えたラウンドです。

ふたりきりの世界ではなく、第三者が一緒に長い時間を過ごすことによって、カップル間での悪い意味での“甘え”が出にくくなることや、良くも悪くもいわゆる“外ヅラ”を意識する環境になるので、倦怠期を迎えているカップルでも社会的な対面を保つために、周囲にいい印象を残す行動をしやすくなります。カップルだけなら喧嘩に勃発しそうなシーンも、第三者が居ることによって“大人な対応”をすることから、カップル間ではむしろ相手のいい面を再発見しやすいメリットも。

また、カップルだけでなく「誰かの目」があることによって「不仲なカップルだと思われたくない」「素敵なカップルだと思われたい」などの心理も働きやすく、ふたりきりなら惰性から気遣いに欠けがちな場面でも、“誰か”の目を意識することで相手への思いやりが行動に現れやすくなるのも大きなメリットです。

2サムプレーで関係修復が図れれば、それに越したことはありません。けれど「今の私たちは、そうじゃなさそう」と感じるなら、ぜひ複数名でのプレーを試してみて。“誰かの目”を意識した行動は「わざとらしい」と思うこともあるかもしれないけれど、相手に対して優しい振る舞いが求められる環境に身を置くことで、最初は「わざと」でも、そのうちに自然と優しい関係を取り戻しやすくなっていくはずです。

並木まき

並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。

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