ショットは上達しているのになかなかスコアが縮まらない。気持ちはピンに向かっているのにボールが届かない…。そんなゴルファーは攻め方に勘違いがあるのかもしれません。今回は具体的なコース戦略の立て方の第2回です。教えてくれるのは平野裕美プロです。

LPGAティーチングプロA級。ヨガインストラクターでもあり、身体の使い方と連動した指導が高く評価されている。大学で教鞭を執るほど英語に精通しており、英語でのゴルフレッスンも大好評。『ヒルズゴルフアカデミー』等で熱血指導中のマルチに活躍するプロ。
◆どう攻める?03 パー4/350Y グリーンが見えない右ドッグレッグ

ティイングエリアからはグリーンが見えない!
【A】ドライバーでコーナー内側を狙う
【B】ドライバーで左バンカー方向を狙う
ティイングエリアからコース全貌を見渡せないドッグレッグホールは、慎重に攻略する必要があります。ショートカットを狙いたくなりますが、進行方向に木がせり出していて、2打目にグリーンを狙えないどころか、木に当てて大トラブルになる可能性も。ドッグレッグホールではコーナー狙いを避け、少し遠回りでも2打目に広い視野を確保するのが正解です。
正解は…【B】! セカンド地点でグリーンを正面から捉える

どこからセカンドを打つのがやさしいかを考えて
【A】だと…コーナーの木に当たるリスク大!

★注意したいのは・・・Sタイプ!

◆どう攻める?04 パー4/残り150Y ピンは左ラフの先、左サイド


【A】FWでピン方向に打つ
【B】右を向いて、ラフに届かないクラブで打つ
セカンドでグリーンに近づけたいし、ラフといってもボールはあまり沈んでいないから大丈夫! は大叩きのもと。再びラフに入る可能性が高いからです。グリーンに乗る確率が低い場合、「できるだけ近づける」という考え方をあらため、ラフから脱出することを優先しましょう。その際、反対側のラフに絶対届かないクラブを選択するのがコツです。
正解は…【B】! 確実にフェアウェイに戻す

狙っている方向の先にあるラフに届かないアイアンで脱出しましょう。
【A】だと…再びラフに入りやすい

力んでチョロったり、思わぬ方向に飛び出したり、ミスの確率が上がるだけです。
★注意したいのは・・・中間タイプ!

レジーナ2019年冬号より 撮影/内藤サトル イラスト/岩井勝之 デザイン/ohmae-d 撮影協力/静ヒルズカントリークラブ