ナショナルチームのテクニカルコーチ・岩本砂織プロ直伝! ワンランク上を目指すパッティング&アプローチ 【5】歩測を上手く活用して距離感を合わせよう!

初心者からトップクラスまで幅広くアマチュアの指導を行う岩本砂織プロのショートゲームレッスン。第5回は歩測による距離感のつかみ方がテーマです。

見た目の距離感でボールを転がすよりも、自分でこの距離を打つと決めてストロークしたほうがカップインの確率は高くなります。岩本プロによれば、まずは何も考えずにストロークしたときの距離を知ることが大切だと言います。自分なりの歩測を極め、パット数を減らしていきましょう。

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◆ ゴルフ場によってグリーンのスピードが変わることを理解しよう!

これまでのレッスンでパッティングに対する苦手意識がなくなってきたと言う読者モデルの吉澤早苗さん。その吉澤さんから岩本プロへ質問が。

吉澤さん「打つ前に歩測をするんですけど、なかなか歩測した距離を打てないのはどうしてでしょうか?」

岩本プロ「歩測をする手順の問題かもしれませんね。歩測をした距離に対して、自分のストロークを合わせることって難しいんです。私たちが練習グリーンで最初に行うのは、何も考えずにボールをポーン、ポーンと転がすことです。そのときに転がった距離を歩測し、そのデータを元に当日の距離感を決めていきます」

岩本プロが何も意識せずにボールを転がすことから始めるのは他にも理由がある。

岩本プロ「グリーンのスピードはゴルフコースによって変わります。もっといえば、同じゴルフコースでも日によってスピードが変わったりもします。気持ちよくストロークしたときの歩数をベースにしたほうが、当日のグリーンにフレキシブルに対応できるんですよ」

あらかじめ5歩の距離を打つにはこれぐらいの振り幅だと決めていると、極端に速いグリーンや遅いグリーンへの対応が難しくなる。歩測による先入観を持たずに、自分が気持ちよく打ったときの距離を基準にすることで、距離感に対する戸惑いもなくなり、スムーズに対応できるというわけだ。

岩本プロ「それでは実際に経験してみましょう。カップを狙わずに、自分が気持ちいいストロークをして下さい。その後に、歩測してみます。何歩でしたか?」

吉澤さん「6歩半です」

岩本プロ「はい。もう何球か同じところから気持ちよく打ってみましょう。リズムよく、ポンポンと打ちます」

最初はボールの停止位置がバラバラだった吉澤さんだが、徐々に6歩半だったところにボールが集まってきた。

岩本プロ「このグリーンでは、6歩半が吉澤さんにとってインパクトが緩まずにストロークできる距離になります」

基準となる距離が決まったら、テークバックでどれだけパターヘッドを引いているのかを目で確認しておくことが大切だという。

何も考えずに、気持ちよくストロークします

ボールのところまで歩測します

何球か打ち、同じところにボールが集まり出したら、そのときに振り幅(パターヘッドをどこまで上げていたのか)を目で確認する

ある程度ボールの距離が安定してきた吉澤さんに、今度は岩本プロからの質問が飛ぶ。

岩本プロ「基準となる距離を把握できたと思いますが、そこから違う距離を打つ場合、吉澤さんは振り幅を変えるタイプですか? それともボールを打つテンポを変えるタイプですか?」

吉澤さん「振り幅です」

岩本プロ「ということは、1メートルの距離を打つ場合、振り幅を小さくするんですね。試しに打ってみましょうか」

すると、ボールは大きくショート。思わず苦笑いの吉澤さん。

吉澤さん「短い距離を打つのは苦手なんです」

岩本プロ「振り幅を変えるタイプと聞いて、短い距離を打つのは苦手なんだろうと思いました。というのも、振り幅を意識的に小さくすると手に力が入るんですよ。その結果、パターヘッドがスムーズに動きません。インパクトが緩み、大きくショートしたのもそれが原因です。気持ちよく打っていたときは、振り幅を意識しなかったのでインパクトが緩みませんでしたが、同じように打つには、振り幅を変えるよりもテンポを変えたほうがいいでしょう」

基本的には短い距離を打つときにテンポは速くなり、長い距離を打つときにテンポは遅くなりますが、テンポを調節するコツは次回のレッスンで紹介します。

◆読者モデル吉澤早苗さんの感想

吉澤さん「自分が気持ちよくストロークしたときの距離を歩測するという考えは新鮮でした。これなら、歩測した距離を打てるような気がします」

振り幅を小さくしようと思うことで、手に力が入り、スムーズにヘッドが動かなくなります

距離を変えて打つときは、振り幅よりもボールを打つテンポを変えてみましょう

◆教えてくれたのは・・・

岩本砂織プロ◆LPGAティーチングプロA級。日本オリンピック委員会強化スタッフでもあり、JGAナショナル強化部会の指導者もつとめるスゴ腕コーチ。

2019年12月に「SALTO GOLF 横浜元町 BY Saori Iwamoto」をオープン。“ゴルフとカラダの融合”をコンセプトに、世界基準のゴルフレッスンを提供。

◆撮影協力/ SALTO GOLF 横浜元町bySAORI IWAMOTO

最新機器で世界水準のデータ分析を行い、ゴルフコーチとフィジカルトレーナーがチームとなって、テクニックとフィジカルを強化。今までのゴルフスクールでは体得できなかった「ゴルフとカラダの融合」で、ハンデアップ、飛距離アップを実現!  住所 神奈川県横浜市中区山下町37-8 みなとみらい線元町中華街駅4番出口横  TEL 045-264-8568

取材・文/山西英希 撮影/山代厚男 読者モデル/吉澤早苗

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