【2023年マスターズ トーナメント】風格あるトッププロのゴルフファッションをスタイリストが解説!

みなさまこんにちは、スタイリストの高橋裕美です。多くのゴルファーが毎年楽しみにしている4大メジャー大会の1つ“マスターズ”が先日開催されました。全日程が終了して、ようやく寝不足の日々から解放された方も多いのではないでしょうか。

今年もいろいろなドラマを生み、スーパープレーを魅せてくれた選手たち。まだまだ興奮が冷めやらぬ中ではありますが、今回は、マスターズで印象的だったゴルフファッションをご紹介したいと思います。

【BEST 3】オーガスタだから映える花柄トップス
【BEST 2】ブライトピンクの意外な効果?!
【BEST 1】王者の品格が際立つシンプルコーディネート

【BEST 3】オーガスタだから映える花柄トップス/ヴィクトル・ホブランド、コリン・モリカワ、ダスティン・ジョンソン

マスターズが毎年開催されている『オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ』は、1年のうち2ヶ月しかオープンしておらず、残りの10ヶ月をマスターズのためのメンテナンスに捧げているという、徹底した管理がなされたゴルフ場。テレビ越しにも見事な美しさが伝わってきますよね。 『オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ』の特徴のひとつが、18ホールそれぞれについている名称。植物、とくに花の名前を冠するホールが多く、マスターズと花はとても関係が深いようです。

そういったエピソードに由来して、毎年マスターズのシーズンになると多くのゴルフブランドから花柄アイテムが発売されます。このシーズンは、花柄アイテムをチェックするのも楽しみの1つなんですよ。

ヴィクトル・ホブランドが着ていたのはグラフィカルで大胆な花柄ポロシャツ。V.ホブランドの優しい雰囲気と反した大柄デザインが鮮烈な印象を残します。


まるで水彩画のようなフラワープリントのポロシャツをスポーティにカッコよく着こなしていたのがコリン・モリカワ。オーガスタの美しいバンカーでもサーモンピンクが映えていました。


ダスティン・ジョンソンが練習日に着ていたのは、少しポップな花柄ポロシャツ。配色がシックな組み合わせなので、DJのワイルドな雰囲気にもしっくり馴染んでカッコよかったです。“ザ・エース”のLIVゴルフロゴ入りウェアが見られたのも貴重でした。

【BEST 2】ブライトピンクの意外効果?!/サム・ベネット(アマチュア)、パトリック・リード

今年のマスターズ トーナメントでローアマを獲得したサム・ベネットと、2018年の優勝者パトリック・リードが最終日に着ていたのがブライトピンクのポロシャツ。

サム・ベネットはポロシャツ以外を白アイテムで合わせて爽やかに、パトリック・リードはピンク×黒の組み合わせで凛々く着こなしていました。

2人の体型には差がありますが、同じトーンのピンクをそれぞれが自分流にアレンジして着こなしていて、とても印象的でした。ここまで鮮やかなピンクには体型カバー効果もあるので、ワンツーコーデになるこれからの季節に取り入れてみるのもアリ!

【BEST 1】王者の品格が際立つシンプルコーディネート/タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン

マスターズ トーナメントで数々のスーパープレーを魅せてくれるタイガー・ウッズと、フィル・ミケルソン。ゴルファーとしての魅力はもちろんながら、2人のファッションセンスへの憧れを持つ人も多いはず。

タイガー・ウッズが数々の優勝シーンで着ている赤×黒の組み合わせはよく知られていますが、今回は悪天候ということもあり、今までのマスターズではあまり着ていなかったコーディネートを見ることができました。ただ、どれもが無地でシンプルなデザインのアイテムばかり。それでもひときわオーラがあり抜群にオシャレに見えるのは、シンプルな着こなしが自分自身を最大限に引き出せることを熟知しているから。

フィル・ミケルソンの着こなしにも同様のことが言えるでしょう。まるで映画俳優のようなファッションセンスと出立ちは、長年変わることなく、ダンディなコーディネートでのプレーに魅了されました。

このようにゴルフ界の王者たちには、共通したゴルフファッションの定義があるように感じます。“シンプルイズベスト”とよく言いますが、それが“真のおしゃれ”につながるということかもしれませんね。

コーディネート解説/スタイリスト 高橋裕美

各女性ファッション誌、広告、カタログで活躍中。趣味で始めたゴルフに熱中していたところ、ゴルフファッションにも興味を持ち、レジーナと出会う。レジーナでは表紙、ファッションページを担当しており、リアルかつファッショントレンドをうまく取り入れたコーディネートが読者からも強く支持されている。

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