【鈴木愛プロドライバー連続写真】ビハインドザボールを最大限に活かしたドローヒッタースイング

鈴木愛プロ/Getty Images

パッティングの名手として名の知れた鈴木愛プロ。国内通算17勝、2度の賞金女王と、その実力はお墨付き。今回は、自他ともに認める“練習の虫”鈴木愛プロのドライバースイングを、人気インストラクター、伊藤祐子プロに解説していただきました。

ドライビングディスタンス232.89ヤードの鈴木プロの持ち球は、ドローボール。注目はハンドファーストでインパクトしてしっかりボールをつかまえていること。カラダを動かし、うまく使ったスイングは個性的ですが、ところどころにポイントがあります。 (成績は全て11月7日時点)

アドレス

左腕とクラブが一直線。左手で構え、右腕は右からから軽く添えられている程度。頭は右からというほどでもありませんが、ボールを右から見ています。

テークバック

テークバックからカラダを積極的に動かしています。左肩は地面と平行に回し、下がっていません。ふつう、テークバックでは左肩が下がるスイングが多いです。
クラブはインに引いて開くような形に、シャットではなくフラットに上がっています。カラダが硬い人、肩に痛みがある人などは、肩を地面と平行に回してみるとスイングがラクになるでしょう。

下半身はできるだけ動かさずに、左腕を長く使いながら左肩を捻転させています。

トップ

左肩で顔を隠してしまうくらい、トップは高め。トップが低い人は、顔は隠れません。左ひざは右に入り込み、重心は右に移動し乗っています。

切り返し

下半身をぐっと沈みこませて、クラブを下ろしています。この動作は多くのプロの共通点。地面反力を使おうとすると、この動作になります。

ダウン

右から左へ。目標方向に重心が移動しています。ただし、頭の位置は右をキープしています。この頭の位置は、ぜひマネしたいポイントです。

インパクト

右手首の角度をキープした、完ぺきにハンドファーストのインパクト。頭の位置が右に残っているのでインサイドからのインパクトが可能に。しっかりボールをつかまえられ、きれいなドローボールになります。
クラブがアウトサイドインになり、カット打ちのようになってしまう人は、このインパクトをマネしてみてください。

フォロー

腕がきれいに伸び、右腕とクラブが一直線です。最初に開いた分、右手がきちんとローテーションし、大きなフォロースルーを描いています。

フィニッシュ

右肩越しにボールを見る、突っ込んだ感じのないフィニッシュです。クラブも高い位置に収まっています。

鈴木愛プロ/1994年5月9日生まれ。徳島県出身。155センチ。B型。11歳からゴルフを始める。2013年プロテスト合格。プロ入り2年目、20歳128日でメジャー大会「コニカミノルタ杯」に初出場で初優勝。17年と19年に賞金女王に。今年度は「資生堂レディス」で1年8カ月ぶりに優勝。日本ツアー17勝。クラブ/PING ウェア/(デサント) 所属/セールスフォース 

解説してくれたのは/伊藤祐子プロ

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代官山の「K’s Island Golf Academy」インストラクター。豊富なスポーツの経験を生かした一人ひとりに寄り添うレッスンは、予約解禁日に即日満了するほど人気。とくに女性からの信頼が厚い。フォロワー4.7万人以上の Instagram【@yuko_ito630golf】でレッスン動画などを配信中。会員制サロン「YUKO Premium salon」や、YouTube動画も展開。

「ツアープロにティーチングプロがついているように、アマチュアにも同じ方向を見て寄り添い、目標に導いてくれる人が必要です。その存在になれれば幸せです」

取材・文/たかはしよし子 撮影/Getty Images、ALBA.Net

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