【上田桃子プロドライバー連続写真】パワーと方向性を両立したショットを生む下半身の安定感

上田桃子プロ/Getty Images

日米ツアーで通算16勝。若手の台頭が著しいなか、35歳で優勝争いに食い込む、数少ないベテラン、上田桃子プロのドライバースイングを、超人気インストラクターの伊藤祐子プロに解説していただきました。

ドライビングディスタンスは243.96ヤードの16位。しっかり飛距離を出しながら、方向性も両立する、経験値の高さから生まれた上田桃子プロのドライバーショットは、下半身の安定感に注目。真似すべきポイントも満載です。 (成績は全て10月4日時点)

アドレス

広めのスタンスがポイント

アドレスを見ただけでも、“足の軸”が伝わってくる、上田プロならではのブレないスイングの基礎。ちょっと広めにスタンスを取り、しっかりと両足に軸があることが見て取れます。

テークバック

方向性を重視したテークバック

下半身も、腕の三角形も、アドレスの形をキープ。フェースがシャット気味に上がっているので、開閉は行わず方向性を重視したスイングであることも分かります。

テークバック

女性ゴルファーが真似すべき動き!

左足を軸に、上半身を捻って斜め上にぐっと上げ、軸と引っ張り合っています。これはパワーを貯める動き。みなさんも、意識してみるといいでしょう。

トップ

上半身を深く捻転したトップ

手元が頭の後ろに来るくらい、上半身を深く捻転した大きなトップ。トップが大きいと、それだけ遠心力も大きくなるため飛距離につながります。

切り返し

両足を踏み込んで沈み込むことで大きなパワーが生まれる

テークバックで動かなかった下半身でしたが、ここで両足をぐっと踏み込み、パワーをさらに生み出しています。左右のブレは一切なく、その場で沈み込むイメージです。

ダウンスイング1

上田プロならではのダウンスイング

右の脇腹に右ひじを引き付けていますが、ヘッドはまだ頭の上にあります。まるでクラブをカラダに巻きつけているかのよう。クラブのしなりのパワーが最大限に貯まっています。

これは、クラブをボールに当てに行くのではなく、スイングの中にインパクトがあるイメージで打つタイプの動き。手首やひじの柔軟性が高くないとできないプロならではのカタチです。

ダウンスイング2

上田プロならではのダウンスイング

引き付けた右ひじを、右腰を回転することで、キープしています。カラダは斜めでボールを右から見ていますが、左足は地面をしっかりつかんだまま流れていません。

インパクト

ぶれない左足に注目!

手首の角度をキープしたまま、ハンドファースト気味に当たっています。

インパクトでも右ひじがカラダの近くにあるのは、バチンと弾くより、押すイメージで打っているから。ここまできても左足が全く流れていないところは、ぜひマネしたいところ。

ちなみに、ハンドファーストでインパクトできるのは、ビハインドザボール(体がボールより右にある)で、カラダが斜めになっているから。フェースがアッパーになり、高いボールで飛距離が出ます。

ですが、インパクトでボールを右から見られないアマチュアゴルファーがハンドファーストでのインパクトを意識しすぎると、突っ込むカタチになり、かえってロフトが立ってしないボールが低く出る=飛ばないという危険もあります。

フォロー

腕がしっかり伸びたフォロー

上半身を止めず、遠心力により腕がしっかり伸びた大きなフォローです。

まるでコントロールショットのようにスイングを通して開閉が少ないですね。方向性重視のスイングであることが分かります。

フィニッシュ

フィニッシュ!

しっかり左足に乗った、ブレのないきれいなフィニッシュです。

上田桃子プロ/1986年生まれ、熊本県出身。161cm。A型。坂田塾で9歳からゴルフを始める。07年に初優勝、日本開催の米ツアー「ミズノクラシック」でも優勝し、21歳156日の史上最年少で賞金女王に。08年から主戦場をアメリカに移す。14年から日本ツアーを主戦場にし、14年、17年、19年にそれぞれ2勝。21年、2年ぶりに優勝し、35歳の誕生日に結婚を発表。日本ツアー15勝。米ツアー1勝。クラブ/キャロウェイ ウェア/パーリーゲイツ 所属/ZOZO 

解説してくれたのは/伊藤祐子プロ

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伊藤祐子プロ

代官山の「K’s Island Golf Academy」インストラクター。豊富なスポーツの経験を生かした一人ひとりに寄り添うレッスンは、予約解禁日に即日満了するほど人気。とくに女性からの信頼が厚い。フォロワー4.6万人以上の Instagram【@yuko_ito630golf】でレッスン動画などを配信中。会員制サロン「YUKO Premium salon」や、YouTube動画も展開。

「ツアープロにティーチングプロがついているように、アマチュアにも同じ方向を見て寄り添い、目標に導いてくれる人が必要です。その存在が私であれば、幸せです」

取材・文/たかはしよし子 撮影/Getty Images、ALBA.Net