【髙木優奈プロってどんな人?】6度目の挑戦!黄金世代の仲間のエールに応え念願の合格

2023年度JLPGAプロテストは、受験者総数698人のうち合格したのはたった21人と、合格率3%の狭き門となりました。今回6度目の挑戦をした1998年生まれ(いわゆる黄金世代)の髙木優奈プロは、通算11アンダーの4位で悲願の合格を果たしました。 先日行われたJLPGA新人戦 加賀電子カップで優勝しますます注目を集めた髙木優奈プロは、いったいどんな人なのでしょうか?

Getty Images プロテスト合格を果たした髙木優奈プロ

◆6度目でプロ合格! 髙木優奈プロのプロフィールや戦績は?

髙木優奈プロは、神奈川県小田原市出身、1998年生まれの25歳。11歳の時にお父さんの勧めでゴルフを始め、14歳で県アマジュニアで優勝、15歳の時には県アマ優勝。ゴルフを始めてからすぐに頭角を現していたようです。

1998年生まれと言えば、ツアー史に輝かしい実績を残した黄金世代のひとり。渋野日向子プロ、勝みなみプロ、新垣比奈プロ、小祝さくらプロ、原英莉花プロ、高橋彩華プロ、畑岡奈紗プロなど、JLPGAツアーで数多く優勝し、全米ツアーでも活躍するトッププロが名を連ねています。

髙木プロは、2019年にはステップ・アップ・ツアー「ANAプリンセスカップ」で優勝を飾り、2022年には全米女子オープンに出場権を勝ち取るなど、黄金世代の面々に負けず劣らず注目を集める実力者。TP単年登録で出場した2020-2021年シーズンでは、4回トップ10入りを果たしています。

髙木プロの人柄について、プロの父は「負けず嫌いでメンタルは弱い。楽しいことが大好きで、お祭り好きのお調子者」と話しています。2023年にはジュニアレッスンにも挑み、練習方法や飛距離アップの方法などのアドバイスを実施。「子ども達がゴルフに興味を持って楽しめるように」と、持ち前の面倒見の良さを発揮しました。そんな明るく前向きなキャラクターとゴルフの腕前からファンも多く、SNSの投稿にはファンからの応援コメントが常にあふれています。

◆ゴルフを辞めようと思った1ヶ月を経て獲得したプロテスト合格

6度目のチャレンジとなった2023年プロテスト。合格した感想については「ほっとした」とこぼし、「日本でプロテストをもう一生、受けなくていい。日本で試合に出られる安心感があり、コースでも気持ちよくプレーができるようになりました」とその理由を話しました。プロテスト合格までの道のりが、どれほど険しく厳しい道のりだったかが伺えます。

「正直初めの2回はこんなもんだろうと思っていました。ステップ・アップ・ツアーで優勝してからの3回目、レギュラーでシードを目指してシーズン戦ったあとの4回目、全米女子オープンに出てテストに向けてしっかり調整をして受けた5回目。もうテストは受からないと思いました」と振り返り、5回目のプロテストが終了した後「もう頑張ることすらしたくない。大好きなゴルフが苦しくてたまらない。ゴルフを辞めよう」と、人生ではじめて1か月半、ゴルフもトレーニングもやらない期間があったことを明かしています。

でもこの期間があったからこそ、「ゴルフをやりたいかどうか」ゆっくり考える機会ができたという髙木プロ。それでもゴルフをやりたいと思えたのは、仲の良い女子プロや男子プロ、まわりの友人のおかげと言います。「仲の良い男子プロの試合で優勝争いをしていて、その姿を見て、やっぱりゴルフはいいな、私もああなりたかったんだと思った」とゴルフへの情熱を取り戻したエピソードを語りました。

◆「ゴルフは楽しい」と思ってもらえる選手に

プロとしての目標は「ゴルフに興味を持ってもらえる、楽しいと思ってもらえる選手になること」。ゴルフをやったことない人でも「おもしろい! 魅力のある選手だね」とゴルフの楽しさを伝えたいと目標を語っています。そのために「毎週のように優勝争いに出て、いっぱい勝ちたい!」と笑顔で抱負を掲げました。

そんな髙木プロは、「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝を飾りました。SNSで「一生に一度しかない大会 優勝することができました」と投稿すると、200件を超える祝福のコメントと、「来年の活躍を楽しみにしてます!」「来年はレギュラーで優勝だ」と2024年ツアーの活躍を期待する声が数多く集まりました。2024年度のツアー出場については、QTランキング15位(失格者が出たため14位へ繰り上げ)につけ、来季前半戦の出場権を手にしています。

着実に目標への階段を昇りはじめた髙木プロ。2024年JLPGAツアーでは、髙木プロの笑顔をたくさん見られそうですね。これからの活躍に期待です。

取材・文/夢書房

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