ボールを打たなくても上達できる! 自分のイメージと現実の誤差を小さくしよう!

現在ツアープロとして活躍中の林菜乃子プロ。今季はトップテン入りが6回と初シード獲得に向け、成長著しい姿を披露しています。身長154センチと小柄な林プロですが、パーセーブ率は85・76%と高い数字を残しています。堅実なゴルフスタイルはまさにアベレージゴルファーのお手本といってもいいでしょう。そこで、スコアメイクに必要な12個のエッセンスを林プロに紹介してもらいます。

林菜乃子プロ

第12回は練習法についてです。

お悩みポイント→寒い冬に練習場へは行きたくないけど上手くなりたい

お助けポイント→鏡やガラスに映った自分のフォームをチェックしてみましょう

仕事が忙しくて練習場へ行く時間がない人や、これから寒くなる時期に練習場へは行きたくない人もいるでしょう。ゴルフはボールを打つだけが練習ではありません。自分のスイングをチェックするだけでも上達のチャンスは十分にあります。

そこでお勧めしたいのが、自分のイメージと現実とのギャップを小さくする練習です。まず、自宅で全身が映る鏡や窓ガラスの前に体の正面を向けて立ちましょう。ボールがあるとイメージしながらアドレスします。腕に力が入っていないか、体重はどこに多く乗っているのかなどをチェックします。

バックスイングではトップまでクラブを上げたときに顔を上げて鏡を見ます。チェックポイントは2つ。頭がアドレスのときよりも右に動いていないかと、トップでのクラブヘッドの位置です。自分が思っていた以上にクラブを大きく上げていることが多いので、実際の位置を把握しておきましょう。トップの位置がイメージと違うと、ダウンスイングの切り返しやインパクトのタイミングに誤差が生じるので要注意です。

ダウンスイングでは鏡を見ずにクラブを下ろし、インパクトで顔を上げます。上体が目標方向に突っ込み過ぎていないかどうかを確認しましょう。

次に、鏡が飛球線後方にくるように立ち、もう一度アドレスをチェックします。今度は両手の位置が体から遠すぎないか、近すぎないかを確認し、体重がカカトやツマ先寄りになりすぎていないのかを確認しましょう。トップでの理想はヘッドが目標方向を指す形ですが、それよりも右を向いたり、左をむいたりしていないのかを確認します。どのようなイメージならヘッドが目標を指すのかチェックしておきましょう。 さらにダウンスイングを行い、クラブがアウトサイドから下りていないかどうかを確認します。

自分のイメージと現実とのギャップを小さくする(1)

アドレスの形や力の入り具合などをチェックします

自分のイメージと現実とのギャップを小さくする(2)

鏡を見ないでクラブを上げ、トップでヘッドの位置を確認しましょう

自分のイメージと現実とのギャップを小さくする(3)

ヘッドが目標を指しているかどうかをチェックしましょう

お悩みポイント→パッティングの練習方法がよく分からない

お助けポイント→小さなヘッドでボールを転がしてみましょう

自宅でもパターマットやカーペットを利用することでパッティングの練習はできますが、練習グリーンと違って変化がない分、すぐに飽きるかもしれません。でも、この単調な練習こそ上達のチャンスなんです。というのも、アベレージゴルファーの方がパッティングに苦しむのは、フェースの芯でボールをヒットしていないことが原因です。練習グリーンだとボールをカップインさせることやカップに近づけることに気持ちがいってしまいますが、自宅ならあえてフェースの芯でボールをヒットすることに集中できるからです。

その際にお勧めしたいのが、ヘッドの小さなパターです。練習器具として何種類か発売されていますが、私はボールの直径とほぼ同じサイズのヘッドのパターを使っています。これでボールを真っすぐ転がすには、フェースの芯でしっかりヒットしなければいけません。普通にストロークしたり、右手1本でストロークしてみましょう。

ある程度真っすぐ転がるようになった後に、自分のパターで打つとインパクトの感触がかなり変わります。トウ寄りやヒール寄りで打ったときに手に伝わる感覚がはっきりと分かるので、自分のミスを理解できます。フェースの芯で打てるようになると、ボールの転がりがよくなる分、ラインにも乗り、カップインの確率も高くなります。

練習器具が手に入らない場合は、フェースの芯を中心にフェース面につまようじを2本貼りつけましょう。ボールの直径よりも少し広い幅にするのがコツです。

ヘッドの小さなパターで練習しよう(1)

私は小さなヘッドのパターで芯でヒットする練習をしています

ヘッドの小さなパターで練習しよう(2)

フェースの芯でヒットしなければボールは真っすぐ転がりません

◆教えてくれたのは…

林菜乃子プロ はやし なのこ/1997年生まれ。神奈川県出身。ユピテル所属。現在ツアープロとして活躍中。今季はトップテン入りが5回と初シード獲得に向け、成長著しい姿を披露。身長154センチと小柄だが、パーセーブ率は87・1%と高い数字を残す。

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/太平洋クラブ御殿場コース、チームセリザワゴルフアカデミー