「お腹に力を入れて打つ!」って具体的にどういうこと?【女性ゴルファーにありがちな勘違いを再チェック】

ゴルフ経験値は高いのに、なかなかコンスタントに100を切れない“アラ100”女性ゴルファーたちの悩みは深いもの。レッスン時やラウンド時に教えられたワードを守っているのにうまく打てないのはなぜ? 勘違いスイングについてレクチャーしてもらいましょう。

お悩みワード1◆「お腹に力を入れて打て!」って言うけれど…「腹筋に力を入れると、上半身に力が入ってうまく打てません(涙)」

「お腹に力を入れるとき、息を吐きながらお腹をペタンコに!この状態なら肩が上がらず、力を入れたまま、話もできるし自由に体も動かせます」(岩本プロ)

「お腹に力を入れるとき、いちばん大事なのは呼吸法。ドローイン状態のままお尻の大きな筋肉にも力を入れ、股関節を後ろにスライドするイメージで体を回して打ちましょう! アドレス時、頭が下がりがちな人は背筋に、お尻が下がりがちな人は股関節や内股に力を入れるイメージを意識するとよりいいですね」

◆岩本プロが教える[正しいアドレス法]

ティーイングエリアに入る前に息を吸い、お腹をへこませながら息を細く吐き続け、お腹の力をキープ。これがドローインという状態。そのままアドレスへ。

体とグリップエンドの正しい距離は、こぶし1個〜1個半分。お腹に力を入れたまま、ヘッドを上げ、肩の力を抜いて肩を下げる。股関節から曲げて前傾。ヒザを少し曲げてクラブヘッドを地面にそのまま下ろすと、毎回同じ位置にヘッド位置が決まる。そこにボールの置き位置を合わせて。これが正しいアドレスとボール位置。猫背や反り腰にならないように注意。

ココに注意!息を止めてしまうと肩が上がっちゃう!

腹筋に力を入れても、息を止めたままにしてしまうと肩が上がってしまい、ハンドダウンができず、体とクラブの距離が離れてしまいがち。また体も捻転しにくい状態に!

◆教えてくれたのは……

●岩本砂織ティーチングプロ(右)/アメリカで学び、現在JGAナショナル強化部会テクニカルコーチ、またオリンピック委員会強化スタッフとして選手の育成に尽力。昨年末より「ゴルフとカラダの融合」をテーマにしたスタジオ「SALTO GOLF 横浜元町 BY SAORI IWAMOTO」を主宰。一般の方からプロゴルファーまで世界基準のレッスンを提供する。

●京矢彩希トレーナー(左)/現役の舞台女優活動と共に、ピラティスを軸にしたトレーニングやコンディショニングを指導。岩本プロと共にSALTO GOLFにてトレーニングを行い評判に。他には、太鼓芸能集団「鼓童」の研修所及びメンバーのパーソナルトレーニングを担当。

撮影/田中駿伍(MAETTICO) エディター/武田麻衣子