ショートアイアン成功のコツは“大は小を兼ねる”ナリ!

現在ツアープロとして活躍中の林菜乃子プロ。今季はトップテン入りが5回と初シード獲得に向け、成長著しい姿を披露しています。身長154センチと小柄な林プロですが、パーセーブ率は86・6%と高い数字を残しています。堅実なゴルフスタイルはまさにアベレージゴルファーのお手本といってもいいでしょう。そこで、スコアメイクに必要な12個のエッセンスを林プロに紹介してもらいます。

第5回はショートアイアンを正確に打つための方法です。

林菜乃子プロ

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お悩みポイント→100ヤードぐらいからグリーンに乗せられない

お助けポイント→今すぐにフルショットをやめましょう!

8、9番アイアンやピッチングウェッジといった短いクラブでグリーンを狙うときぐらい、しっかりと成功させたいですよね。練習場でもミスが少ないクラブだけに、多少の自信もあると思いますが、なぜか思いがけないミスが出てしまいませんか?

ショートアイアンでミスが出る原因は、フルショットにあります。例えば、ピンまで残り110ヤードだったとしましょう。9番アイアンのフルショットで110ヤード飛ぶ人なら、間違いなく9番アイアンを選択するはずです。きっちり打てればピンそばに寄る大チャンスだと思うかもしれません。しかし、たとえショートアイアンでもフルショットのようにスイングが大きくなると、それだけミスをする確率も高くなります。しかも、フルショットすること自体が力みにつながるので、引っかけてしまいがちです。

ゴルフでは同じ距離を打つ場合でも、2、3通りの打ち方があると攻め方がかなり楽になります。先ほどの100ヤードでも、ピッチングウェッジのフルショットだけでなく、9番アイアンでのスリークォーターショットや8番アイアンでさらにスイングを小さくして打つことができれば、力まずにボールを打てるはずです。当然、引っかけやダフリ、トップといったミスも少なくなるでしょう。

短い距離を打つときこそ、フルショットは禁物です。大きめのクラブを使って小さな振り幅で打つことを心がけるだけで、グリーンに乗る確率が上がります。ぜひ試してみましょう。

ショートアイアン成功のコツは“大は小を兼ねる”ナリ! 画像①

ショートアイアンでミスが多いという人はよけいな力が入っていると思われます。まずはフルショットすることを控えましょう

ショートアイアン成功のコツは“大は小を兼ねる”ナリ! 画像②

大きめのクラブを使い、時計の9時→3時までのスイングを行ったほうが、力むことなく打てるので、方向性がアップします

お悩みポイント→スリークォーターショットのつもりがどうしても大きくなってしまう

お助けポイント→小さな振り幅から徐々に大きくしていきましょう!

フルショットの振り幅が時計の11時→1時ぐらいまでなら、スリークォーターショットの振り幅は時計の10時→2時と9時→3時の間ぐらいだと考えましょう。ところが、自分ではその大きさで振っているつもりでも、実際にはフルショットに近い振り幅になっていることがよくあります。そういう人は、フルショットからスイングを小さくしようとしていませんか? 一度、8時→4時の振り幅から少しずつ大きくしてみましょう。そのほうが、自分の感覚を生かせるので結果的にスリークォーターショットの振り幅に近づきます。

また、スイング幅が大きくなる人の特徴として、9時→3時までは肩と両腕でできる三角形を崩さずに、体を捻転しながらバックスイングを行いますが、そこで止まらずに、手首の動きだけでクラブをさらに上げようとしがちです。バックスイングではなるべく手首の角度を変えずにクラブを上げましょう。

スイングの大きさをイメージどおりに調整できるようになれば、それこそ120ヤード以下の距離を打つのに、バリエーションが広がります。60ヤード以下の中途半端な距離を打つときにもその技術は生かされます。フルショットすることがなくなれば、それだけボールの方向性も安定します。ただし、飛距離には個人差があるので、自分なりにショートアイアン、ウェッジでの11時→1時、10時→2時、9時→3時の振り幅で打ったときの飛距離を把握しておくことが大切です。

ショートアイアン成功のコツは“大は小を兼ねる”ナリ! 画像③

ピッチングウェッジのフルショットよりも9番アイアンでのスリークォーターショットを選択しましょう

ショートアイアン成功のコツは“大は小を兼ねる”ナリ! 画像④

練習場でショートアイアンのスリークォーターショットではどれだけ飛距離が出るのかチェックしておくことが大切です

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/太平洋クラブ御殿場コース、チームセリザワゴルフアカデミー

◆教えてくれたのは…

林菜乃子プロ はやし なのこ/1997年生まれ。神奈川県出身。ユピテル所属。現在ツアープロとして活躍中。今季はトップテン入りが5回と初シード獲得に向け、成長著しい姿を披露。身長154センチと小柄だが、パーセーブ率は87・1%と高い数字を残す。