【木原睦美プロが教える】練習場シングルがコースで実力を発揮したいなら、ストレス練習法が最適!

練習場で自分のスイングを撮影するとカッコよかったのに、コースで結果を出せない、あるいはカッコ悪いスイングになっていることで悩んでいませんか? 木原睦美プロによれば、ストレスがかからない練習場ではイメージどおりのスイングができるのは当たり前とのこと。コースで受けるストレスは練習場の比ではないそうです。だったら、練習のときから、自分にストレスをかけ、コースとのギャップを埋めておきましょう!

木原プロ

【木原睦美プロが教える】冬場こそ自宅で上達する大チャンス!エアスイングで上手くなろう

【素朴なギモン】コースでも練習場と同じようなスイングをする方法はありますか?

【木原プロのアンサー】10球連続で同じところにボールを打つ練習を取れ入れてみましょう!

ある程度狙ったところにボールを打てるぐらいのレベルになると、練習場でのスイングはかなりいい感じになっていると思われます。にもかかわらず、コースに出た途端、同じスイングをできないのはなぜでしょうか。答えは簡単です。どんなミスをしてもペナルティとは一切関係ない練習場での1打とコースでの1打では、比較にならないほどストレスに差があるからです。

たとえば、同じドライバーショットでも、練習場の打席では、視界に入るのは奥のネットですが、コースでは様々な景色が視界に入ります。ホールによっては大きな池や谷、OBゾーンなども意識せざるを得ません。当然、その方向に打ってはいけないと思うでしょう。また、コースに出るとこのアイアンショットをグリーンに乗せなければいけないという状況も出てきます。練習場と違い、コースでは結果を求められるから仕方がありません。そのようなストレスはすべて心の負荷となってあなたを襲ってくるでしょう。それがどのような影響を及ぼすかは自分がもっとも理解していますよね。

そこでおすすめなのが、普段の練習から自分にストレスをかけてボールを打つことです。たとえば、ドライバーなら奥のネットには鉄柱などで区切られたスペースがありますよね? そこにボールを当てることを目標とします。レベルにもよりますが、3球でも10球でも構いません。その的にボールを連続して当てるまで練習をやめないと決めましょう。

仮に10球連続をゴールとしたら、6球目ぐらいから曲がり始める人が大多数だと思われます。なんとか10球目を迎えたとき、まさにコースで感じるストレスと同じぐらいの精神状態になっているでしょう。そこでナイスショットを打てたなら、コースでも練習場と同じスイングができていると判断して構いません。

10球連続ドリルも後半になるとかなりのストレスを感じながら打つことになります

◆精神的にかなり追い込まれるので覚悟しましょう

コースでは長いクラブを打つだけではありません。短いクラブでしっかりと狙った方向に打つためにも、ストレス練習法を行っておきましょう。ショートアイアンなら練習場のグリーンやヤード表示の看板を狙います。やはり10球連続でグリーンに乗せるか、ヤード表示の周辺にボールを落とすまで練習を終えることができないルールをつくります。

最初の3~4球はいいリズムでクラブを振れますが、徐々に力が入ってくるでしょう。そのような予想外のことにもめげずに10球連続で成功させるまで練習を続けましょう。精神的にかなり追い込まれることは覚悟してください。

景色や環境に左右されない強い自分をつくることができれば、コースへ出ても練習場と変わらないスイングができるので、結果もついてきます。最初は苦しいかもしれませんが、根気強く続けることが大切です。

たとえ短い距離でもミスしてはいけないと思うあまり、ヘッドをボールに当てにいくスイングになりがちです

 

普段からストレスをかけて練習しておけば、コースでストレスを感じてもいつもどおりのスイングをできます

◆教えてくれたのは…木原睦美プロ

木原睦美プロ…Reginaでのわかりやすいレッスンが大好評! “広島で一番予約が取れない”と話題の、USLPGAティーチングプロ。「mutsumischool」にて、技術・マナー・メンタルに至るまでのトータルゴルフレッスンを実施。2022年11月からは全国を回ってのレッスンをスタート。生徒一人ひとりのゴルフ人生を豊かにするための指導を行っている。YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」でも、独自のゴルフ理論を展開中。

撮影/山代厚男 取材・文/山西英希 撮影協力/ドライビングレンジ東新宿

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