笹原優美プロの単純明快レッスン! 自分に合ったリズムでストロークしていますか?

ショットに悩む女性ゴルファーも多いと思いますが、好スコアをマークしたいならパッティングの回数を減らすことです。50センチ以下の距離を確実に沈めたり、3パットの回数を減らすことができれば100を切るチャンスも出てきます。

この連載ではパッティングの基本をレッスンしながら、カップインする確率を高めるためのコツをアドバイスしていきます。ぜひあなたのスコアメイクに役立てて下さい。

最終回はストロークのリズムについて説明します。

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◆常に同じテンポでストロークしましょう

これまでパッティングの基本について説明してきましたが、ストロークの形や結果にこだわるあまり、体の動きがぎこちなくなっては意味がありません。実は、パッティングが上手な人に共通するポイントの一つに、リズム感があります。常に同じテンポでヘッドを上げて下ろしているのです。逆に、パッティングに悩みがある人は、ストロークの度にテンポが変わってしまいます。

いくら正しいアドレスで構えていても、ダウンスイングでスピードを緩めたり、逆に速めたりすると、距離感をつかむのが難しく、方向性も安定しません。基本を身につけたら、常に一定したテンポでストロークできるように心がけましょう。

ストロークのリズムが悪いと、スムーズにヘッドを動かせないので、ミスパットしやすくなります

常に一定したテンポでストロークすることが、パッティング上達の近道です

◆“イチッ、ニッ、サン”でも“イチッ、ニッ”でもOK

私の場合、“イチッ、ニッ、サン”のリズムで打っていますが、必ずしもすべての人に合うわけではありません。三拍子よりも二拍子のほうがしっくりくる人もいるでしょう。その場合、“イチッ、ニッ”のリズムでストロークしてみましょう。

大切なのは、リズムに合わせて体が動くことです。スッとヘッドを引くことができて、スッと下ろしてこれるテンポを見つけましょう。

自分に合うテンポが分かったら、実際に口に出してストロークしてください。“イチッ、ニッ、サン”と言いながらボールを打つことで、ストロークが安定してきます。インパクトに強弱がつかないので距離感も合います。

大まかに言うと、三拍子なら“イチッ”で構えて“ニッ”で上げて、“サン”でインパクトのイメージですが、あまりこだわり過ぎるとぎこちない動きになります。細かいことにはこだわらず、とにかく常に同じリズム、テンポでストロークすることを優先しましょう。

「イチッ」 アドレスしましょう

「ニッ」 テークバックします

「サン」 ボールを打ちます

◆教えてくれたのは…

笹原優美 ささはら・ゆみ/92年生まれ。父の勧めで11歳からゴルフを始め、高校はゴルフ部のある法政大高校に進学。和田泰朗コーチに師事した。2011年からプロテストに挑戦、19年に7度目の受験となったが合格ならず。国内ツアーには単年登録で出場してきた。19年は中国ツアーでシードを獲得、同年11月の台湾ツアーのQTも通過し、2020年は2つのツアーを主戦場にする予定だった。

取材・文/山西英希 撮影/村上悦子 取材協力/飯能くすの樹カントリー倶楽部

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