出るか10代優勝!【20歳未満での優勝者】は20人・延べ39回【国内女子ツアー豆知識】

いよいよ今週から開幕する国内女子ツアー。ここ数年の若手の躍進はすさまじいものの、中堅、ベテランプロも黙ってはいないでしょう。ところで、過去10代で優勝した人って何人いるのでしょうか?

◆宮里藍プロは10代で8勝

国内女子ツアーでの最年少優勝者は、14年KKT杯バンテリンレディスを15歳293日で制した勝みなみプロです。といってもまだ高校に入学したばかりのアマチュアでした。ちなみに、2位のキム・ヒョージュプロ(16歳332日)、3位の畑岡奈紗プロ(17歳263日)、4位の宮里藍プロ(18歳101日)もアマチュアで達成した記録となります。

当時は最終プロテスト開催年度の4月1日時点で満18歳以上(現在は満17歳以上)でなければ受験資格がなかったため、年少優勝者記録の上位をアマチュアが占めるのも当然だと言えます。全体では5位ですが、プロとしての最年少優勝者は、11年の中京テレビ・ブリヂストンレディスに招待選手として参戦した野村敏京プロになります。

当時15歳で優勝した勝みなみプロ(撮影/ALBA)

10代での優勝者は、上の5人以外にポーラ・クリーマープロ、笹生優花プロ、尾関彩美悠プロ、横峯さくらプロ、新垣比菜プロ、川﨑春花プロ、櫻井心那プロ、古江彩佳プロ、比嘉真美子プロ、増田姿子プロ、S・ランクンプロ、山下美夢有プロ、平瀬真由美プロ、申ジエプロ、稲見萌寧プロの15人がいます。10代で複数回優勝者を飾っている選手は9人いて、8勝を挙げた宮里プロ、4勝の畑岡プロ、櫻井プロ、2勝のクリーマープロ、笹生プロ、横峯プロ、川﨑プロ、比嘉プロ、平瀬プロです。

一つ言えることは、10代で優勝するような選手はそのままトッププロに成長する確率がかなり高いことでしょう。また、米女子ツアーに参戦する選手も多くいますが、ツアー優勝という目標を早い段階で達成したことにより、次のステップへ目標を移行しやすいのかもしれません。

◆少ないチャンスを生かせば、今年も誕生する!?

昨年のプロテストでは、5人の高校生が合格しました。しかも、トップ合格の清本美波プロを筆頭に、2位タイの馬場咲希プロ、5位タイの村田歩香プロ、菅楓華プロ、上久保美咲プロと、皆5位以内での合格です。

残念ながら、レギュラーツアーの出場権を獲得できた選手はいませんが、出場できる試合数はゼロではありません。推薦出場もあれば、マンデーを勝ち抜いての出場もあります。出場人数が多い試合ならQTランキングが下位でもチャンスはあります。そのチャンスを生かすことができれば、21人目となる10代優勝も夢ではないはずです。

清本美波プロ(撮影/ALBA Net)

そんなに上手く行くとは思わない人もいるでしょうが、実際、22年シーズンにQTランキング62位で臨んだ川﨑プロは、日本女子プロの予選を勝ち抜いて本戦に出場し、見事優勝を飾っています。前半戦に少ないながらもレギュラーツアーに出ていた経験が生かされた好例でしょう。その川﨑プロに刺激を受けたかのように、尾関プロもこの年に優勝を飾り、翌年には櫻井プロが4勝を挙げています。彼女たちは皆、21年のプロテストに高校生で合格しています。他にも佐藤心結プロ、竹田麗央プロ、小林夢果プロと全部で6人の同学年がいましたが、人数が多い点では昨年合格組と似ています。誰か1人がポンと上位に入れば、他の選手も引っ張られるように活躍する可能性は大いにあるといえるだけに、今年も若い力に期待したいですね。

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