令和の女性ゴルファー・会員権購入への道【13】「知っておきたい様々な競技会について」

ほとんどのゴルフ場でネット予約が可能になり、プレーをするだけならゴルフ会員権を購入する意味があまりなくなった昨今。そんな令和の時代にゴルフ場メンバーになる意味とは? ゴルファーが本当に知りたかった会員権の疑問を深掘りしていきます!

会員権購入を検討しているのは・・・

入口 花子(いりぐち・はなこ)/神奈川県横浜市在住の45歳。広告代理店・マーケティング部の部長。30代を機にゴルフを始め、現在は月2~3回の頻度でラウンドを楽しむ。一緒に行くのは、仕事仲間や女友達。ゴルフを通じて知り合った旦那がいるが、上司や同僚とのラウンドが多く、最近は一緒にラウンドする機会がめっきり減少。この先、夫婦で一緒にゴルフを楽しむためにも、ゴルフ会員権の購入を検討中。

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知っておきたい様々な競技会について

メンバーになった後の楽しみの一つが「競技会への参加」。以前、このコラムで月例会について詳しく説明したが、今回はそれ以外の様々な競技会について深掘りする。どんな競技があって、どんなメンバーが参加できるのか? 意外と知らない競技会に迫ります!

一度は体験して欲しい真剣勝負のマッチプレー

入口花子(以下・入口) 以前、メンバーになった後の楽しみとして「月例会」について詳しく教えて頂きました。でも、ゴルフ場にはクラブ選手権など、他にも様々な競技会がありますよね。それらについて詳しく教えて頂けますか?

M治ゴルフS水さん(以下・S水) 分かりました。因みに、入口さんはいくつぐらい競技を把握していますか?

入口 そうですね。私が知っているのは「クラブ選手権」や「シニア選手権」、「理事長杯」ぐらいですかね。クラブハウスに歴代チャンピオンのボードがある競技なら分かりますよ。ただ、名前を知っているだけで、どんな競技内容なのかまでは知りません。

S水 他には、スクラッチ選手権やキャプテン杯などがメジャーな競技として開催しているゴルフ場が多いように感じます。ではまず、一番メジャーな「クラブ選手権」について説明したいと思います。

入口 これは、そのゴルフ場で一番上手い人を決める競技、というのは私でも分かりますよ。

S水 おっしゃるとおり、「クラブ選手権」はそのゴルフ場におけるナンバーワンを決める試合で、一番格式の高い試合といえますね。まず、36ホールのストロークプレーによる予選を行います。2日に分けたり、1日で一気に回るなどゴルフ場によりスタイルは異なりますが、予選上位16人がマッチプレーによる決勝トーナメントに進みます。そして、1、2回戦は18ホール、準決勝以降は36ホールのマッチプレーで優勝を決定します。ただ、最近は決勝トーナメントもストロークプレーで行われるゴルフ場も多くなってきているようです。因みに、「レディース選手権」を女性版として開催しているゴルフ場も多いですね。

入口 ということは、優勝者は予選からだと144ホールも戦い抜くということですよね。実力は当然ですが、体力も相当必要ですね。

S水 だから、一番格が高い競技となんです。因みに、当然プレーフィやキャディフィも掛かるので、経済的にも結構な負担になるんですよ。

「シニア競技」はプロと違って60歳から

入口 では、クラチャンの次によく聞く「理事長杯」はどのような競技なんですか?

S水 先ほど説明したクラブ選手権や純粋なスコアで勝負するスクラッチ選手権などは、はっきりいって勝てる人が限られています。しかし、理事長杯はハンディキャップ競技になるので、トップクラスの実力がなくても勝てる可能性があります。

入口 ストロークプレーでのハンディは分かるのですが、マッチプレーはどのようになるのですか?

S水 入口さんはスコアカードに各ホールのハンディキャップが記入されているのをご存じですか?

入口 そういえば書いてありますね。「ここはハンディ1のホールか、難しいんだろうな」程度にしか感じたことはありませんが。

S水 ハンディのあるマッチプレーでは、このホールハンディキャップを使うのです。例えば、ハンディ3とハンディ12の人が対戦するとします。ハンディ差が9になるので、ホールハンディ1から9までの9ホールが、ハンディホールとなるのです。

入口 半分がハンディホールなら上手い人に勝つ可能性も十分にありますね。

S水 誰にでも可能性があるので、理事長杯はほとんどのゴルフ場で一番参加者が多い競技でもあるのです。逆にスクラッチ選手権などは、勝てる可能性がある人が限られているので、参加者も少ない傾向にあります。

入口 そのほかの競技ではやはりシニア系の競技がありますよね。シニア選手権はプロと同じで50歳から参加できるのですか?

S水 それが、ほとんどのゴルフ場では60歳からの参加になります。プロとは違うのです。そしてグランドシニアは70歳からの競技となります。ゴルフ場によっては55歳から参加できる、ミッドシニアを設けているところもあります。

入口 因みに、どの競技も女性メンバーが参加することも可能ですよね。

S水 もちろんです。基本的には男性と同じティ(基本的にバックティ)からのプレーになります。しかし、ゴルフ場によっては、女性のみ異なるティでプレーできるところもあるようです。

※次回は「月例とは違う! 研修会って何!?」です。

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イラスト/長谷川まき