上がり3ホール、もうバテバテ…夏ゴルフ・ティイングエリアの落とし穴!

照りつける日差し、生い茂るラフ、スイングするたび奪われる体力…。夏ゴルフには女性が陥る落とし穴がいっぱい。もっとラクにプレーしてスコアアップするためのテクニックを、人気プロ・木原睦美さんが伝授します!

夏ゴルフの落とし穴…

1.上がり3ホールの飛距離DOWN…
2.ウォーミングアップは十分?
3.集中力、判断力が低下する!

◆18ホールで質の高いティショットを打とう

ティショットで思いがけないミスが出る原因をご存知ですか? 出だし3ホールでミスが出るのはウォーミングアップ不足。4〜6ホール目のミスは集中力や判断力の低下に原因があります。そして、上がり3ホールでのミスや飛距離の低下は体の疲労が原因です。これは前半と後半のハーフどちらにも言えること。ただし、対策をしておけば十分防げるミスなので、その方法を覚えておきましょう。

◆飛距離DOWNにはラクラクスイングを覚えよう

体が疲れてくると、ダウンスイングからインパクトにかけて上体が起き上がってしまう傾向があります。その結果、クラブヘッドがボールの頭を叩き、チョロなどのミスにつながります。体の疲れを感じてきたら、アドレスから上体を少し起こしておくと、ダウンスイング以降での起き上がりを防げます。

いつものスイング

アドレスでの前傾姿勢をキープしたままクラブを下ろすには、腹筋に力を入れるなど、ある程度の体力が必要です

◆前傾する角度を浅めにしたラクラクスイングを覚えよう

“ラクラク”スイング

アドレスのときからいつもより上体を起こし気味に構えておけば、インパクトまで前傾姿勢をキープするのも楽ですし、仮にスイング中に上体が起き上がったとしても、大きなミスにはつながりません

スタート前・昼食後、夏こそ入念にストレッチ!

夏にありがちなのが、体が動くとカン違いして、ウォーミングアップをおろそかにすること。ケガにつながったり、ポテンシャルを発揮できず、飛距離ダウンやミスショットにつながります。朝だけでなく、午後のスタート前にもストレッチを行いましょう。とくに股関節と足首はマスト。

◆股関節ストレッチ

股関節ストレッチ

両手を腰に当て、右足カカトを浮かせた状態で、右ヒザを右に向けて正面に戻す動作を20回繰り返す。ポイントは骨盤を動かさないこと。左足も同様に20回行う

◆足首ストレッチ

足首ストレッチ

傾斜に立ったら、右足と左足のカカトを交互に10回ずつ上げる。次にツマ先を交互に10回ずつ。ツマ先下がりでも同様にカカトとツマ先を上げましょう

◆集中力、判断力が低下したら、日常と同じ方法でリフレッシュ!

おやつでリフレッシュ

4〜6ホール目は中だるみが予想され、集中力と判断力が低下します。危険ゾーンに向かって構えたり、スイングの注意点を忘れる原因に。対策としておすすめなのが、普段の生活と同じ方法でのリフレッシュ。お菓子類を口にしたり、コーヒーを飲むのも◎。気持ちが切り替わり、集中力と判断力が復活します。

木原睦美プロ…USLPGAティーチングプロ。広島を拠点に活動し、技術・マナー・メンタルに至るまでのトータルゴルフレッスンを実施。生徒一人ひとりのゴルフ人生を豊かにするための指導を行っている。YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」でも、独自のゴルフ理論を展開中。

Regina2021年初夏号掲載 撮影/福田文平  取材&文/山西英希 撮影協力/南総カントリークラブ

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