例年とどこが違うの?2020-21シーズンJLPGAツアーの楽しみ方【佐伯三貴プロが解説】

長引くコロナ禍の影響で、女子プロゴルフのトーナメントにさまざまな変化が生じています。何が変わるの? 活躍しそうな選手は?そんな疑問をクリアにしながら、今年ならではの見所を押さえていきましょう!

今回は、昨年と今年のツアーが統合されて長いシーズンとなるために導入される特別な制度を解説。出場選手のモチベーションはいかに?

ツアー7勝の佐伯三貴プロがナビゲート! 2020-21女子ツアー、開幕。今年はどうなる?

◆2020〜2021年のシーズンを統合

コロナ禍で試合の中止が相次いだ2020年は全14試合を開催しましたが、試合数が少ないため、2021年とシーズンを統合。そのため今年開催予定の37試合に前年分14試合が加えられ、トータル51試合という長丁場の戦いになります。

国内女子ツアースケジュール(20-21)

第1回リランキング(予定)はこのタイミングで実施

シーズン途中にシード選手以外に出場資格を付与するためのランキング見直し制度が「リランキング制度」。大会中止がなければ、第1回は21試合目、つまりワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ終了後に行われる予定です。

第2回リランキング(予定)はこのタイミングで実施

第1回目のリランキング実施後から数えて7試合目の競技後(現時点ではアース・モンダミンカップ)に行われる予定。ただし、今後の情勢によっては、第2回目は実施されないという選択肢も残されています。

4日間競技は調整も大事!
初の「リシャッフル制度」発令はこのタイミングの可能性大

女子ツアー初の長いシーズンとなったため、出場権により公正性を保つために、今回初めて「リシャッフル制度」が取り入れられます。リランキングの対象がシード選手以外であるのに対して、リシャッフルはシード選手も対象となります。試合がスケジュール通りに進めば、8月ごろにリシャッフルが行われる可能性が高いようです。

◆教えてくれたのは…佐伯三貴プロ

1984年広島県生まれ。2007年3月にプロデビューし、翌4月、4戦目となるフジサンケイレディスクラシックで初勝利を飾る。

2010年伊藤園レディスで2勝目をあげて以降、2019年にツアーの第一線から退くまでの13年間で通算7回の優勝経験を持つ。

*記事内の解説は2021年1月の取材に基づいています。

Regina 2021年春号に掲載した内容をWEB用に編集しています。 撮影/西田英俊、ALBA.net、Getty Images  エディター/大津恭子