【諸見里しのぶプロがナビゲート】2020年も女子ツアーが面白い!【2】渋野日向子プロ・鈴木愛プロ・畑岡奈紗プロを大解剖♪

全世界的に流行しているコロナウィルスの影響で、開幕が待たれる2020年の女子ツアー。今年のビッグイベントだった東京五輪も、残念ながら延期が決定してしまいました。…ということは、代表選考にもこれから大きなどんでん返しが待ち受けているかも?!  今回は、注目の3選手をピックアップし、昨年の実績を振り返ってみました。 これを読んで、2020年のトーナメント開催を楽しみに待ちましょう♪

【1】渋野日向子プロ

しぶの・ひなこ/1998年岡山県生まれ。身長167cm、体重62kg。2019年賞金ランキング2位(獲得賞金1億5,2 61万4,314円)。国内ツアー通算4勝。プロテスト合格後、初のメジャーで初優勝。その後の快進撃は周知の通り

「ショットもパターも常に攻める姿勢がたまらない」(諸見里しのぶ)

「渋野さんは8歳でゴルフを始めるも、中学2年まではソフトボールと掛け持ちしていた話は有名ですよね。その経験が強い体と素晴らしいリズム感を育んだのだと思います。持ち味は常に攻める姿勢。観ている方が鳥肌の立つようなショットを打ってくる。そして、パッティングも常に強気。3パット、4パットしそうな場面でも、必ずオーバーさせてくる。これは本当にすごい!」

【データと実績が証明!】 42年ぶりの 海外女子メジャー制覇! 

世界中が全英OPでの彼女の笑顔に魅せられた。本人は至って自然体で、ホールの合間にギャラリーとハイタッチを交わし、"スマイルシンデレラ"の名を世界に轟かせた。優勝賞金は約7,200万円!

◆レギュラーツアー初参戦で ホールインワンを達成! 

2019年3月の発売後、全英での彼女の優勝が追い風に。契約ウェアの「ビームス ゴルフ」とともに、"シブコ売れ"なる現象も話題に。 愛用ドライバーPING「G410 PLUS」  がバカ売れ! ¥69,000〜(ピンゴルフジャパン)

【2】鈴木 愛プロ

すずき・あい/1994年徳島県生まれ。身長155cm。2017年に続き、2019年は年間7勝を挙げ、2年ぶりの賞金女王に(獲得賞金1億6,018万9,665円)。国内ツアー通算16勝。2013年プロテスト合格。

「スキのなさはナンバーワン!勝負強さも光ります」(諸見里しのぶ)

「ショットの精度、アプローチ、パター、どれをとっても本当に隙がない。昨年はトップ10入りが15回と抜群の安定感。『TOTOジャパンクラシック』では、念願の米LPGAツアーで初勝利を挙げるなど、女王の名にふさわしい大活躍。練習量もダントツです。ミスをして悔しそうな表情も見せますが、ホールアウト後は笑顔になる切り替えの早さもいいです」

【データと実績が証明!】年間7勝は1988年のツアー制度施行後3人目の快挙! 

手首の怪我で休んでいた期間もあるのに、昨秋には史上2人目の3週連続優勝も達成。

◆生涯獲得賞金は7億円に迫る!

 2017年、2019年の 賞金女王! 
シーズン終了後に行われる「LPGAアワード」には、毎年着物で出席。昨年末の表彰式では、20年の目標に「五輪出場」を掲げた。

【3】畑岡奈紗プロ

はたおか・なさ/1999年茨城県生まれ。身長158cm。名前の由来は米航空宇宙局・NASA。「前人未到のことをするように」との願いが込められている。2020年2月18日付のゴルフ世界ランキングでは4位。東京五輪代表候補の筆頭。

「残り5ホールからの集中力の高さは圧巻!」(諸見里しのぶ)

「"今は女子でも300ヤードを飛ばす時代です"。そんな奈紗ちゃんのコメントを見て、驚いたことがあるんです。クラブやトレーニングの進化はあるにせよ、アメリカツアーの女子プロたちには300ヤードが見えているんだ、って。そして、彼女ならそれも出来る気がしています。後半になればなるほど研ぎ澄まされてくるショット力も魅力」

【データと実績が証明!】 世界ランクは最高で3位! 17歳から20歳のたった4年で国内メジャー4勝! 

2016年 日本女子オープン(アマ)
2017年 日本女子オープン
2019年 日本女子プロゴルフ 選手権コニカミノルタ杯 日本女子オープン

◆ USLPGAでもすでに 3勝をマーク! 

2018年から米ツアーを主戦場に。19歳で「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で初優勝。その後も2勝を挙げ、今季も絶好調。

◆最速で生涯獲得賞金1億円突破!

日本ツアーだけで獲得賞金は約1億5,000万円。昨シーズンのアメリカでの賞金ランキングは18位(約1億円)。恐るべし21歳!

Regina春号掲載 写真/Getty Images エディター/一寸木芳枝