あなたは許せる?許せない?ゴルフにまつわる2つのモヤモヤ話

友人や知人、仕事の関係者とゴルフに関係する話題になったときに、相手の発言によってモヤモヤとした気持ちになったことはありますか?

言葉を発した本人に悪気はなくても、言われた側は、いつまでも頭の中に特定のフレーズが悪残りしてしまうケースもあり、人間関係に思わぬヒビが入る場合も……。

女性ゴルファーのゴルフにまつわる会話でのモヤモヤ体験を、元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。

【1】上達する楽しみがあって羨ましい

「ほぼ同時期にゴルフを始めた取引先女子がいて、雑談でゴルフの話題になることが多いんですよね。

その子は一度ハマると集中して取り組む性格らしく、ゴルフにも月に3回は行っているらしいんですけど、私は2ヶ月に1回くらいのペース。そうなるとどうしても、同じくらいの時期に始めたとは言ってもスコアに差が出てきます。

この前、ついにその子が100切りをしたらしくて、普通に『すごいですねー!羨ましいです!』って相づちしたんですけど、返ってきた言葉が『あなたはまだまだ上達する楽しみがあって、羨ましいです!』でした……。

ぶっちゃけ、やっと100切りしたレベルなら、そういう言い方をするほどの“上級者”にはなっていないと思いますし、なんだか見下されている気がしてモヤモヤ。

本人は悪気なく言っていたとは思いたいけれど、それからずっとその人の言葉が気になってしまって、前みたいにゴルフの話をしたくなくなりました」(36歳女性/コンサルタント事務所勤務)

友人ではなく仕事で顔を合わせる程度の間柄だと、ゴルフの話題は雑談でも扱いやすいテーマです。けれどマウントをとっているかのような言葉が飛び出せば、相手の人柄に疑問をもってしまっても無理はありません。

「その場で言い返すほどではないから」と聞き流そうとしても、ずっとモヤモヤが残ってしまいがちですよね。

【2】ゴルフをしているのに結婚できないの?

「そこまで親しくはないけれど、ゴルフで何度か顔を合わせたことのある既婚男性と、私の婚活に関する話になったときに『ゴルフしているのに、なんで結婚できないの?』って言われて、はぁ?って思いました。

その男性いわく『ゴルフは出会いの宝庫』『ゴルフしているのに結婚できないなら、他での婚活はまず無理でしょ』と偏った意見をバシバシ口にしていましたね。

私はそもそもゴルフを“婚活の場”として意識していないし、ゴルフ仲間は既婚者が多いから、ゴルフに関連した独身との出会いはほとんどありません。

そういう事情も知らないで、思い込みで『なんで結婚できないの?』って言い方をされたことにとても気分が悪かったし、しばらくモヤモヤが消えませんでした」(37歳女性/自由業)

ゴルフを通じた出会いもたくさんあるのは事実だけれど、誰もに当てはまる話ではありませんよね。一般論やイメージだけで、決めつけたような言い方をされれば、モヤモヤが募ってしまっても当然でしょう。

モヤモヤする言葉を発した本人には悪気がなかったとしても、言われた側はいつまでも頭に残っている場合は少なくありません。モヤモヤ感は悪残りするほど、心の傷にもなっていきます。

マウントや決めつけ発言は特に、言われた側の心にズシンと残ることも多いため、不用意な発言はしないに越したことはないでしょう。

仮に本人が軽い気持ちで発している言葉でも、相手を傷つけてしまえば、その後の人間関係には少なからず影響が出ますよね。

◆並木まき プロフィール

元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。

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