雨の日ゴルフを快適に!事前準備に必須アイテム、モチベアップの秘訣をキャディが教えます

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。さて、キャディにとって嘆かわしい季節がいよいよやってきました。昨日も雨、今日も雨、明日も雨…そんな梅雨の季節。皆さん、雨の日のゴルフってどうしていますか?

雨の日のキャディの何が大変って、具体例を上げたらきりがありません。芝や泥がべっとりと付いたまま戻されるクラブに、既に茶色になってしまったバケツの水。地面が柔らかいからダフりやすく、つまりは目土をする場所が倍増。足跡がみっちりとついたバンカーは、砂が重くて均しにくいし、ボールを拭く雑巾は何度絞ってもびしょびしょ。グリップを濡らさないように入れるカバーの出し入れや、傘の受け渡し。レインウェアのフードを被るとお客様の声は聞こえづらいし、ボールは見にくいし…って、いけない! 完全に愚痴になってしまいました。

お客様にとっても、雨の日は憂鬱。雨が降ったらキャンセル! と、すっぱり決めてしまえれば良いのですが、ゴルフはひとりでプレーするわけではないので、どうしても一緒にラウンドする人の意見を伺わなければなりません。とくに接待やコンペといった場合のように、なかなかキャンセルできないということもありますよね。

ラウンドの日は雨予報…事前準備はどうしてる?

雨の日のプレーを少しでも楽しむために大切なことは、事前準備です。雨の日に必要な物と言えば、まずはタオル。最近は、グリップやグローブがかなり改良されていて、雨に濡れてもあまり滑らなくなってきましたが、それでもタオルは必需品。傘にタオルをぶら下げる、レインウェアのポケットにハンドタオルを入れておくなどして対応されているお客様を見ると、慣れていらっしゃるなぁと感じます。数ホールに一度、乾いたタオルで首周りや腕などを拭くと、ずいぶんとスッキリとするものです。

雨が降ると冷える時もあるので、カイロは常にキャディバッグに入れておきたいですね。グローブは、古いもので良いので多めに入れておきましょう。ヘッドカバーは、濡れても良いものに変更しておくことを忘れずに。ぬいぐるみのヘッドカバーなどは、一度濡れてしまうとなかなか乾きません。帰る際に、キャディバッグのフードの中で濡れたままにしてしまうと、アイアンの材質によっては錆びてしまうこともあるので要注意。傷などが気にならないのであれば、ラウンド中はヘッドカバーを外してしまうことをお勧めします。

クラブをキレイに保つ!雨でも快適にプレーするコツ

ラウンド中は、ちょっとした工夫をすることでプレーしやすくなることも。グリップをあまり濡らさないために、クラブを地面に直接置くことはせず、グリップ側を傘の柄に引っかける。パターの際は帽子のつばを後ろ側に回す。レインウェアのお腹の部分を外側に折ってストロークの際のグリップの引っかかりを失くす。——など、ちょっとした工夫で気になることが少し減るものです。

スタンド式のサブバッグにカバーをかけて、クラブが濡れないようにと工夫されている方もいらっしゃいました。ただ、サブバッグの場合はクラブを綺麗にすることを忘れがちです。クラブに芝や泥がたくさんついてしまうのも、雨の日ならでは。ついてしまった時は、低い位置でフェイス面を下にして芝生に滑らすようにすると、あっという間にクラブが綺麗になるので、ショットを終えたらシュッとひと滑りさせることをおすすめします。

少しでも楽しく!モチベアップの秘訣

雨の日にゴルフを楽しむためには、やはりモチベーションアップのための何かが必要です。どうしてもスコアが悪くなりがちな雨の日なので、普段とは違うと割り切ってラウンドすることが大切。雨の日のベストスコアを記録しておくというのも、刺激になって良いと思います。
可愛いレインウェア、お気に入りの傘など、雨の日でないと使えないお気に入りのものを用意しておいても楽しいですね。

普段よりも疲れやすいので、おやつもぜひ用意してください。雨の日は、なんとなく下を向いてラウンドしがち。だからこそ、いつもよりたくさん会話して、笑ってほしい。楽しい時間になるかどうかは、あなた次第です。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

おすすめの関連記事