今更聞けない! ゴルフ場の【ヤード杭】から見る正しい距離の測り方

こんにちは。ハウスキャディ歴●年のB子です。いよいよ、ゴルフシーズン到来! 私の勤めるゴルフ場も、満員御礼の日が増えてきました。

さて、青空の広がるまさにゴルフ日和だった先日のことです。グリーンを狙うショットが、なぜかいつもオーバーしてしまうお客様がいらっしゃいました。今日は特別調子が良いのか、暖かくなってきて飛ぶようになったのか……。距離を聞かれることがなかったので測り方はわかっていると判断していたのですが、番手ひとつほど違う状況が続いていました。

さすがに気になり、ピンまでの距離を伝えたてみたところ、ヤード杭の距離表示がエッジまでだと思っていたとのこと! 普段行くゴルフ場が、エッジまでの表示なのだそうです。

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◆距離表示の仕様はゴルフ場によって違う

【さまざまなヤード杭】

距離の測り方は、コースの脇にあるヤード杭(距離表示杭)を使います。「100Y」「150Y」といったように数字で書かれているものもあれば、1本線は100ヤード、2本線は150ヤードといった形で表示されている場合もあります。ときには、ヤード木と言われるように低木で示している場合も。ヤード木の場合、グリーンからの距離が遠いほど距離を間違いがちなので注意が必要です。

ヤード杭とは別に、地面に埋め込まれているスプリンクラーや、排水溝などに距離が表示されていることもあります。自分のボールに近いものがあれば、それらを参考にするのも良いですね。

【どこまでの距離を表示しているかに注意】

ヤード杭が表示している距離は、2種類あります。ひとつは、グリーンのセンターまで。もうひとつは、グリーンのエッジまでです。それらはゴルフ場によって違うので、スタート前に確認する必要があります。ピンポジションの表示も、それによって違ってきます。

・センター表示の場合

ヤード杭がセンター表示の場合、ピンポジションは「センターからプラスマイナスいくつ」という形で表示されています。表示杭を見て測ったセンターまでの距離が150ヤードだった場合、ピンポジションが「+10」であればピンまでの距離は160ヤードと判断することができます。「-10」だった場合は、140ヤードということになります。

・エッジ表示の場合

ヤード杭がエッジ表示の場合、ピンポジションは「エッジから何ヤード」という形で表示されています。表示杭で測った距離に、そのエッジからピンまでの距離を足せば、ピンまでの距離がわかる形になっています。

【2グリーンの場合、右は右、左は左】

ひとつのホールに2つのグリーンがある場合、どの杭を見て判断するかは注意が必要です。右のグリーンを使用している場合には、右側にあるヤード杭を見て距離を測ります。左のグリーンの場合は、左側のヤード杭を見て測るようにします。

右グリーンで左に曲げてしまった場合など、ヤード杭がかなり遠いところにある形になるので、測り方が難しく感じることも。ドッグレッグの場合にも、測りにくい状況になることがあります。そういった時には、多めにクラブを用意するようにしましょう。

◆距離の測り方は円を描くように

距離の測り方は、ヤード杭を真横に見るのではなく、グリーンを中心に円を描くようにして測ります。近くのヤード杭を見て、そこからどれくらいグリーンに遠いか、もしくは近いかで、おおよその距離を判断します。150ヤード杭と100ヤード杭の間にある場合、真ん中であれば125ヤード前後ということになります。

100ヤード杭と150ヤード杭を5分割してみたり、フロントティとレディースティの距離の差を見るなどして、10ヤードがどれくらいかを憶えるようにしましょう。慣れてくれば、グリーンから50ヤード前後のヤード杭が無いような場所でも、おおよその距離を目測で測ることができるようになります。

距離計が普及してきている昨今、ヤード杭を使って距離を測ることを必要ないと思っている人が増えているように感じます。

セルフによるプレーが主流の中で、ボールの側に行って距離を測り、それからクラブを取りにカートに戻るプレーヤーが増えているのも事実です。しかし、それでは時間も労力も無駄。おおよその距離を知ることで早めにクラブを用意すること、そして数本のクラブを持って行くことで、プレーファストを常に心がけるようにしましょう。

◆キャディのB子 プロフィール

キャディのB子/あるゴルフ場のアルバイトキャディ。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、大学のゴルフサークルに所属。就職活動に失敗し、ハウスキャディのアルバイトをして就職先を探すはずが、キャディが天職と気づく。シャンクが一番の敵。

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