ゴルフならでは!“カート”の知識、基本とマナー【ゴルフ初心者マニュアル】

女性ゴルファーの皆さん、こんにちは! 匿名ライターのかこみらいです。さて今回ゴルフ初心者の皆さんにお伝えするのは、ゴルフ場につきものの「カート」についてです。どんな操作が必要なのか、マナーはあるのか? そんな疑問を解消していきます。

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◆カートの種類

ゴルフ用の電動乗用カートは、大別すると3種類になります。最高時速は~20km程度で、運転免許証を持っている人のみが運転できるように取り決めているゴルフ場がほとんど。2人乗り~5人乗りとサイズもゴルフ場によって異なります。どのようなゴルフ場でプレーするかによっても異なるので、当日慌てないように予習しておきましょう。 

自走式カート

手動運転とも言われますが、誰かがハンドルを握り車同様に運転することで進行させることができるタイプです。フェアウェイにカートを乗り入れることができるコースと、カート路しか走ることができないコースもあるため、注意が必要です。

またフェアウィに乗り入れOKのコースであっても、コースコンディションによっては乗り入れ禁止になっている場合もあります。迷った場合にはマスター室で確認してください。

リモコン式カート

カートの発進、停止をリモコンで行います。カートが指定経路を自動で運転してくれるため、離れた場所からカートを動かすこともできるので便利です。たいていの場合、自走式にリモコンがセットになっているカートが多いでしょう。

自走タイプ、リモコンタイプとも、最近ではコースの攻略法や残り距離がわかるGPSナビがセットされていたり、スコアの入力ができたりととても便利になっています。

手引きカート

ショートコースや、名門コースで使用されることが多いものです。自分のキャディバッグのみを積んで、手で引きながらコースを回ります。この場合、気を付けたいのは荷物を少なくすること。ラウンドバックなどはかえって荷物になるので、キャディバッグをうまく利用して詰め込むこと便利です。

◆カートを動かすときの注意

カート事故を防ぐため、くれぐれも安全確認を怠らないようにしてください。プレーヤーと接触して怪我をさせたり、全員乗ったと思い込んで発進させたら、乗り込むところだったりということはよくあります。

気を付けたいのは、プレーヤーが打つ動作に入ってからの移動です。カートの音は、プレーヤーにとって気になるもの。近くでプレー中のゴルファーがいる際には注意してください。また後続組は、前の組のカートの位置を目安にして打ち込み防止を図ることがルールです。カート画面のGPSナビだけでなく、目視も重要になるでしょう。

◆カートの備品

先ほどのGPSナビは、コースレイアウト、攻略方法、前方のカート位置、ピンの位置まで教えてくれます。そのほかにはフェアウェイで芝を削った時に使用する目土袋、ボールやアイアンを洗うバケツ、雨天時の雨除けカバーが積み込んでありますので、必要に応じて使用してください。

余談ですが、カートは左ハンドルになっています。由来は諸説ありますが、アメリカから輸入されて以来左ハンドルの設計が基本だったのと、ブレーキペダルの配置における安全面の配慮が主な理由と言われています。

あわせて読みたい 『カートはどうして左ハンドル?』(ALBA.Net)

カートは芝にとって良いものではありません。カート乗り入れOKでも、どんなときも芝を痛めるような運転には、くれぐれもご注意を!

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。