「なかなかスコアがよくならない……」。そんな悩みをもつあなた。18ホールをただ漠然とラウンドしていませんか?じつはパー3とパー5はチャンスホール。今回は番外編! どんなときでもボギーであがるための作戦3つをご紹介します!
スコアアップのカギはパー3とパー5。いきなり100切り! 【チャンスホール攻略大作戦】
<作戦11>グリーン奥の急斜面はパターで打つ
パターで確実に転がそう!
グリーンをオーバーしたら、奥の急斜面にボールが止まってしまった! どう打てばいいの? そんな質問をよく受けます。多くの人がウェッジで打とうとすると思いますが、私がおすすめするのはパター。ただでさえ入れる角度や振り幅が難しいのがウェッジ。パターなら確実にボールにヒットできるので、グリーンに転がせるでしょう。
地面と平行に立って、ボール位置は真ん中。傾斜なりにフォローを抜いて、コンパクトにストロークしましょう。
ヘッドを上げてフォローをとろうとするとトップになりがちです。
<作戦12>フェアウェイバンカーは左足だけ砂に埋める
自然とダウンブローになりボールが上がる
パー5でフェアウェイバンカーにつかまったら、無理をせず、確実にフェアウェイに出すことを考えます。打ち方のポイントは、左足だけ砂に埋めること。こうすることで、何もしなくてもヘッドが上から入るので、ボールが上がり脱出できます。アゴが低ければ、ユーティリティで打つことも可能です。
シューズの底が隠れるくらい、左足を砂に埋めましょう。ヘッドがダウンブローに入ります。
両足が同じ高さだと、ボールを横からたたくことになり、ボールが上がらずミスになりがち。
<作戦13>パットは〝OK〟の距離に寄せればOK
OKパットで気持ちよく次のホールへ!
ボギーで上がるなら、1ピン以内は2パット以内が鉄則。とはいえ、パーを狙おうとするとパンチが入ってオーバーしたり、慎重になりすぎてショートしたりで、返しが微妙になりがち。競技じゃないなら「OKの距離に寄せる」が正解。らくらくボギーで、気持ちよく次のティショットを打ちましょう。
OKパットに100%寄せるための練習法
テークバックをしないでストロークする
OKパットに寄せるためには、安定した距離感が必要。そのためには、ストロークのブレは厳禁です。ストロークを安定させるには、テークバックを小さくすること。そのために効果的なのがテークバックせずにボールを転がす練習。プレー中は、テークバックをするのがルールですが、練習グリーンでならOK。小さい動きで安定したパッティングができるようになります。
テークバックが大きいと、インパクトで手が緩んでミスヒットになりがち
◆教えてくれたのは…中村英美プロ
PGA・A級ティーチングプロ。2021年、PGA史上初の女性ティーチングプロ第一期生となる。幅広いゴルファーへのレッスンをはじめ、女子ゴルファーのキャスティングやコンペ・イベント企画を運営する「V・J ・Golf」主宰。ベストスコアは65。インスタアカウントは@hidemi_golf
2022Regina春号より転載 撮影/村上悦子 イラスト/佐藤信男 エディター/たかはしよし子 撮影協力/栃木ヶ丘ゴルフ倶楽部