照りつける日差し、生い茂るラフ、スイングするたび奪われる体力…。夏ゴルフには女性が陥る落とし穴がいっぱい。もっとラクにプレーしてスコアアップするためのテクニックを、人気プロ・木原睦美さんが伝授します!
夏バンカーの落とし穴
1.夏のサラサラ砂、ボールが出ない…
2.距離を出そうとしてミス!
3.濡れたバンカー、ボールが上がらない!
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/168ad12ea069dbc553d81300ee61d2da.jpg)
◆夏のバンカーこそ基本の打ち方が大切
日差しが照りつける夏は、バンカーの砂がサラサラになります。少しでもボールの手前をダフると脱出できないと思いがちですが、バンカーは元々ボールの手前にヘッドを下ろすのが正解です。砂質に関係なく、基本の打ち方を心がけましょう。ただし、夕立のような急な雨で砂が濡れてしまった後は、通常とはボールの位置を変えて、ダフらずにクリーンに打つイメージでスイングしましょう。
1.夏のサラサラ砂、ボールが出ない…
【対処法】ボール位置を再確認
バンカーの打ち方はアプローチと同じ。ボールの手前にヘッドを下ろしたいので、通常のアプローチより1個分左にボールを置きます。仮想のボールがスタンスの中央にあると思い、それを打つつもりでスイング。グリップはやや短めに。
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/b4f705cd9d5e4e2e9990ed0d3c595841.jpg)
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/6fcda768a34c999fe8a94a4ed741d0e3-2600x1775.jpg)
左足前にボールを置き、クラブを中心に左右均等に両足を広げる。スタンス中央に仮想のボールをイメージ
2.距離を出そうとしてミス!
【対処法】番手を上げて打とう
夏のサラサラバンカーから距離を出したいとき、SWのフェースを閉じて構えるのはNG。ロフトが立つと高さが出ないからです。フェースを開いて届かないと思うのなら振り幅を大きくするか、AWを選択しましょう。打ち方は同じです。
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/86b6b696c2330acb66248262ee92cd40-scaled.jpg)
3.濡れたバンカー、ボールが上がらない!
【対処法】ダフらせないのがポイント
雨で湿ったバンカーから打つ際、特別なことは必要ありません。ボールをクリーンに打ちたいので、スタンスの中央にボールをセットするだけです。鋭角にヘッドを下ろしたり、必要以上にクラブを振り上げないように注意。体の軸が傾いて、ボールの手前にヘッドが落ちてダフります。
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/a95559230714e0be979537c6366fd8e9-scaled.jpg)
ボールをスタンスの中央にセット。クリーンに打てるのでボールが上がる。必要以上にバックスイングを大きくしないこと、力を入れないことがポイント
コレはNG!
![](https://www.regina-web.jp/wp-content/uploads/2021/09/4479eb2a6244c69a5665bc10b7ed6a7a.jpg)
ヘッドを鋭角に下ろそうとしてダウンスイングで体の軸が左に傾くとミスにつながる
木原睦美プロ…USLPGAティーチングプロ。広島を拠点に活動し、技術・マナー・メンタルに至るまでのトータルゴルフレッスンを実施。生徒一人ひとりのゴルフ人生を豊かにするための指導を行っている。YouTube「木原睦美のHappyゴルフ」でも、独自のゴルフ理論を展開中。
Regina2021年初夏号掲載 撮影/福田文平 取材&文/山西英希 撮影協力/南総カントリークラブ