森田理香子のラウンド術「100切りを目指すなら、まずパー3でパーを目標にしよう」

ツアー通算7勝を挙げ、2013年には賞金女王となった森田理香子プロによるレッスンは、いよいよ今回が最終回。

ゴルフにつきものなのが、スコアです。100切りや90切り、ベストスコア更新と、それぞれ目標スコアがあると思います。森田理香子プロは、スコアを縮めるための目標の作り方、ラウンド中、ミスをしても集中力を保つ方法をお話してくれました。

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パー3の次はパー5でパー。目標を刻むことがスコアアップの近道

ベストスコア更新ってゴルファーの大きな目標ですよね。スコアの壁の代表的な数字は100。女性の方でもやっぱり100は切りたいという方は多いです。100を切れるようになったら90を切りたいと、目標はどんどん高くなります。それを乗り越えたときの喜びは大きいですよね。

私が初めて100を切ったのは、正直、記憶にないんです。多分、小学生の頃にレディースティだったと思います。鮮明に覚えているのが、小学4年生の時に出た試合です。小学生女子は3人しか出ていなかったのですが、一人は小学6年生で、すでに70台で回る子で。もう一人は5年生で私より上手な子です。3位だろうなと思っていたら、5年生の子が1ホールで大たたきして、2位になったのです。その時のスコアは、たしか120台です。めっちゃ下手でした(笑)。

ジュニア時代にスコアをまとめるためにやっていたのが、ホールごとの目標設定です。最初は18ホール中4つあるパー3で、パーを目指します。距離が短いので1回いいショットを打ったり、いいアプローチをすればパーセーブしやすくなるので、100切りを目指す方でも十分チャンスはあります。パー3でパーを取れれば、100切りはぐっと近づきますし、他の14ホールの中でダブルボギーを3つ叩いて、あとは全部ボギーでも80台を出せます。実際、パー3でパーを取って、あとはボギーでいいという目標で90を切りました。

パー3でパーが取れるようになったら、次はパー5でパーを取ることを目標にします。1打目、2打目でミスをしても3打目、もしくは4打目でいいショットができれば、パーの確率は高くなります。距離が長くて難しいですが、リカバリーできる数が多いのでチャンスが増えます。そうやって目標を刻んで達成することで、トータルのスコアも少なくできます。

イライラしたらスコアも乱れます。同伴競技者のことを考えたら、集中力を保てます

ラウンド中につきものなのが、1ホールでの大たたき。アマチュアの方でいえば9とか10とかですし、プロでいえばダブルボギーとかトリプルボギーです。大たたきをすると、集中力が切れてしまいます。そのミスを引きずると、その後もずるずるとスコアを落としがち。そういう時は気持ちの切り替えが大切です。

とはいっても私も現役時代は、大たたきしたあとはイライラすることもありました。気持ちの切り替えはなかなか難しいモノです。ですが、最近、いろいろな方とラウンドをすることで、ある発見がありました。

ラウンドしたある方は、ミスが続くとすごく自分に対して怒りを表します。ゴルフが好きでストイックに取り組んできたからこそ、自分に怒る気持ちも分かります。ただ、そんなにイライラしなくていいんじゃないと思ってしまうのです。一人の方が怒ることで組の雰囲気も悪くなるんですよね。また、別のある方はミスをしても常にニコニコプレーをしていました。一緒に回っていて楽しいのは後者の方ですよね。

ゴルフは一人でプレーをしているわけではありません。1ホールで10を打とうが回りの人には関係ないですよね。一緒に回っている人が楽しくプレーできているのか考えたら、自分が怒ることはよくないと思うようになりました。ゴルフはメンタルのスポーツなのでイライラしたままだと、プレーにも影響が出ます。怒らないことで大たたきしても、集中力が切れなくなります。やっぱり同じ時間を過ごすなら、楽しくラウンドした方がいいですよね。その方がスコアもよくなると思います。

ラウンド中、イライラしてもいいことはありません。ミスを引きずってスコアを崩す要因にもなります。常に笑顔でプレーすることで、ミスしても気持ちを切り替えられて、スコアにいい方につながると思います

森田理香子プロフィール

もりた・りかこ/1990年1月8日生まれ、京都府出身。ツアー通算7勝。2008年にプロ入入り。10年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝。13年には年間4勝を挙げ、23歳で賞金女王に輝いた。18年を最後にツアーから撤退し、現在はゴルフウェアのプロデュースや、ゴルフ中継の解説などで活躍している。スイングの動きを見直したら、ドライバーの飛距離は現役時代より10ヤード伸びたという。

撮影/福田文平 取材・文/小高拓