50代ゴルファーのための「ミート率アップ」大作戦

「思うように飛ばない」「けがや腰痛が心配」……そんな“50代あるある”に、天沼知恵子プロが明朗アドバイス! けがを予防しながらスキルアップし、長く楽しくゴルフを続けるために必要なポイントを学びましょう。

第5回は、「ミート率を上げる基本の練習法」です。

左から、戸上朋恵さん(ゴルフ歴約10年/平均スコア95)、天沼知恵子プロ、初心者の麻井由美さん(ゴルフ歴8か月/平均スコア120)

Q.ボールにうまく当たりません。どんな練習をすればいいでしょうか?(麻井さん)

A.SWで「ひざからひざへ」のアプローチ練習を繰り返しましょう!

「練習場で、ひとりでどんな練習をすればいいのかわからない」という麻井さん。我流で7Iやドライバーのフルスイングを繰り返しても、ナイスショットが少なく、ラウンドデビューする自信がなかなか持てないそうです。

ナイスショットの確率を上げるために必要なのは、ミート率を上げることです。効果的にボールを打てば、ミート率は上がります。効果的にボールを打つためには、クラブヘッドの芯で捉えて打つことが大事。まずは、短いクラブSWで“芯で打つ感覚”を養いましょう。SWはボールが上がりやすく、ボールがコンタクトして上がる感覚を実感しやすいので、「アイアンが苦手」というゴルファーにもおすすめしている練習法です。

基本の「き」は、クラブヘッドを「ひざからひざまで」動かす30ヤード前後のアプローチ練習です。なぜ「ひざからひざまで」なのか? それは、パター以外のすべてのクラブに共通する軌道だからです。ここがしっかりできるようになれば、他のクラブも使いこなせるようになるでしょう。逆に言えば、この一番短いクラブ&短い軌道で、ボールをコンタクトする感覚やフェースに乗る感覚をつかめないうちは、長いクラブに持ち替えてもミート率は上がりません。地味な動きですが、基礎となる大事な練習なので、地道に続けてください。

50代ゴルファーのための「ミート率アップ」大作戦 画像①

「ひざからひざへ」の練習ポイントは以下の通りです。

●ボール位置は真ん中でOK
●クラブと手と肩を一同時に動かす
●お腹に力を入れて、左右対称に振る
●何球打っても同じ場所、同じ距離になるまで続ける
●体重移動は気にしない

麻井さんの場合、だんだん25ヤード付近の1点にボールが集まるようになり、同じリズムで左右対称に振れるようになりました。同じ地点にボールが転がるようになったら、ロフトなりに振れているということです。

SWでいつでも同じようなショットが打てるようになったら、AWやPWなど、少しずつ長いクラブに持ち替えて練習してください。30ヤード前後のアプローチでまっすぐしっかりボールにコンタクトできるようになれば、必ずや他のクラブも上達します!

ベテランゴルファーの皆さんも、もう一度基本に立ち返って、SWで「ひざからひざへ」の練習をやってみることをおすすめします。ミート率が上がれば飛距離が伸び、方向が安定し、結果的にスコアメイクに大いに役立ちます。ますますゴルフが楽しくなるはずですよ!

撮影/山代厚男 取材・文/大津恭子 取材協力/PGMゴルフアカデミー銀座

◆教えてくれたのは…

天沼知恵子プロ あまぬまちえこ/1975年生まれ。静岡県出身。LPGAレギュラーツアー6勝、2001年賞金ランク3位、空手2段。2011年競技中に「腰椎分離すべり症」を発症。大手術と過酷なリハビリを経て2012年より現役復帰。その経験を生かし、東京・麻布にトレーニングジム「IMPACT A BODY」を開設。ゴルファーに必要なトレーニング・体づくりを指導している。