稲見萌寧に聞く!アイアンショットの距離をコントロールするコツ

「狙ったポイントにきっちりとボールを落としたい」というのが、女性ゴルファーの悲願! そしてアイアンショットにおける最大のテーマですが、それを実践しているのが稲見萌寧プロです。昨年はパーオン率第1位に輝いただけでなく、歴代最高の78.2079%をマーク。今季は史上初の80%超えを狙う“令和のアイアンマスター”なんです。そんな稲見プロの“アイアンショットにおける5つのルール”を教えていただきました。

今回はアイアンショットの距離のコントロール方法を教えてもらいました!

◆グリップのポイントは、右手親指の位置

パーオン率を高めるには、中途半端な距離を迎えて打ったときでも、きっちりとその距離を打てなければいけません。私の場合、中途半端な距離を打つときは、大きめのクラブを選択し、いくつかの工夫をすることで、距離を合わせていきます。

まず、最初に行うのがクラブを短く持つことです。グリップエンドを指何本分と余らせる人もいるでしょうが、私は右手親指の位置が基準となります。このほうが分かりやすいからです。まず、通常のときよりも3センチほど右手親指をヘッド方向に移動し、それに合わせて、左手も移動します。これでいつもと同じスイングを行うと、3ヤードぐらいは、飛距離が落ちます。

次にスイングの振り幅を小さくします。通常は両手が頭よりも高い位置にきますが、飛距離を落としたいときは両手が頭の高さぐらいにきます。さらに、いつもよりクラブをゆっくりめに振ることで10ヤードぐらいは飛距離が落ちます。クラブを短く持つと15ヤードぐらいは落ちるでしょう。通常、9番アイアンで125ヤードですが、110ヤードぐらいになります。

コンパクトなスイングをするときは、フィニッシュをこの位置と決めたら、そこまでしっかりと振り抜くことです。中途半端に力を抜くと、ミスショットにつながるだけです。

◆9Iで125Y-ノーマルスイング-

右手親指の位置で持つ長さを変えてアイアンショットの距離をコントロールしよう 画像①

クラブを普通の長さに握ったら、頭よりも高い位置に両手を上げる。そこからフィニッシュまで一気に振り抜く

◆9Iで110Y-短く持ってコンパクトスイング-

右手親指の位置で持つ長さを変えてアイアンショットの距離をコントロールしよう 画像②

クラブを3センチ短く握ったら、頭の高さぐらいに両手を上げる。フィニッシュの位置を決めたら、そこまでスイングを緩めずに振り抜く。ただし、通常よりも全体のスイングリズムをゆっくりめにする

【ポイント1】3センチ短く持つだけで3ヤードは変わる

右手親指の位置で持つ長さを変えてアイアンショットの距離をコントロールしよう 画像③

右手親指の先端がどこにあるのかをチェックする。その位置を変えずに左手も添えて両手で握る

右手親指の位置で持つ長さを変えてアイアンショットの距離をコントロールしよう 画像④

右手親指の位置を3センチヘッド側に移動する。それに伴って左手も移動し、両手で握る

◆教えてくれたのは…

稲見萌寧 いなみ・もね/99年生まれ、東京都出身。ツアー1勝。昨年のセンチュリー21レディスゴルフトーナメントでツアー初優勝を飾る。最終的に賞金ランキング13位に入り、初シードを獲得。正確無比なアイアンショットはプロの間でも評価が高い。今季は出場する全試合で優勝を目指す

ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2021年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 佐々木啓 鈴木祥 近澤幸司 福田文平 村上航 米山聡明 Getty Images