田中瑞希プロのスコアアップ大作戦 10ヤードより60ヤードから打つほうが簡単!?

身長151センチと小柄ながら、パワフルなドライバーショットとキレのあるアイアンショットを武器に、国内ツアーで活躍する田中瑞希プロ。今シーズン、シード権獲得はもちろん、ツアー初優勝を狙います。その田中プロが女性アベレージゴルファーのために、スコアアップの秘訣をレッスンします。

第1回はコースマネジメントについてです。

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◆グリーン周りでの大叩きを避けましょう

女子ゴルファーの場合、ドライバーでナイスショットしても2打目以降の距離が残ることってありますよね。その際、皆さんはどのようなクラブを選択しますか? おそらく一番飛ぶクラブ、もしくはある程度いい当たりをしてくれそうなクラブを選んでいると思います。

もちろん、次のショットでグリーンをとらえる可能性があるなら、長いクラブを選択しても構いません。しかし、それはあくまでもグリーン周りにバンカーや池といったハザート、夏場ならラフがない場合に限ります。逆に言うと、ハザードがあったりラフが長いときは無理にグリーンを狙うべきではありません。

池に入れば即ペナルティがつき、バンカーやラフからのアプローチはピンに寄る確率が低くなるどころか、ミスをして大叩きの危険も潜んでいます。仮にハザードに入らなくても池越え、バンカー越えのアプローチを寄せるのは至難の業です。スコアアップを狙うなら、まずはトラブルの原因となる難しいアプローチが残らないような攻め方を心がけましょう。

グリーン周りにハザードがなく、ラフも深くないときは、積極的にグリーンを狙っていきましょう

◆得意クラブの距離を残そう!

それではどのようにハザードや深いラフを避けたらいいのでしょうか。お勧めするのは自分の得意な距離を残すレイアップです。この場合のレイアップとは距離を刻むことをいいます。

例えば、ピンまで150ヤード残しとしましょう。3番ウッドで届く距離ですが、あえて7番アイアンを選択しましょう。90ヤードを打って60ヤード残したいからです。60ヤードならならピッチングウェッジでのフルショットで打てます。人によって異なるかもしれませんが、練習する機会が多いクラブだけにグリーンをとらえる確率は高いはずです。グリーンにさえ乗れば大叩きすることはありません。

飛距離には個人差があるので、レイアップするクラブとグリーンに乗せるクラブ、距離は各自で調整して下さい。大切なのは得意クラブの飛距離を残すことです。

最初からグリーン近くまでボールを運んだ方がいいスコアで上がれると考える人もいるでしょう。確かにグリーンに乗ればチャンスですし、乗らなくても短いアプローチなら寄せられると思うかもしれません。しかし、ゴルフでは確率を重視したほうが、トータルではスコアが縮まります。厳しい状況で長いクラブでのグリーンオン狙いは、1つ間違えると大叩きにつながるので注意しましょう。

グリーン周りにハザードがあるときは、得意なクラブで打てる距離を残したほうが、いいスコアで上がれる確率が高くなります

◆教えてくれたのは…

田中瑞希プロ たなか・みずき/1998年生まれ、熊本県出身。2019年に3度目の挑戦でプロテストに合格。小柄ながらドライバーの平均飛距離は約243ヤード。今季の開幕戦、アース・モンダミンカップでは3位タイで注目を浴びる。ツアー初優勝を期待される黄金世代のひとり。

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取材・文/山西英希 撮影/鈴木祥 取材協力 グランドチャンピオンゴルフクラブ