自分に合ったヒザ使いで飛距離アップ!【女子プロがお手本】

そこまで振っているようには見えないのに、女子プロたちは安定して250ヤード飛ばしてくる。体力の差はそこまでないはずなのに、これってなぜ?答えはずばり“ヒザの使い方”。効率よくヘッドを走らせて、体格以上に飛ばす秘密を探りました!

今回は、女子プロの『ヒザ使い』による“ぶっ飛ぶ秘密”をご紹介!

◆自分に合った『ヒザ使い』でヘッドを“超加速”させていた!

19年の女子ツアーを席捲した黄金世代の選手たちは、平均飛距離でも上位に入っている。飛ばしレッスンに定評のある服部公翼コーチは、それぞれが自分に合った“ヒザ使い”で極限までヘッドスピードを高めていると分析する。

渋野日向子はヒザの高さをキープしてヘッドを走らせる

ヒザを使えれば腕力なんて必要ない!

ヒザはパワーの源だと言うのは飛ばしのレッスンで高い評価を得ている服部公翼だ。

「極論を言えば下半身は動かないほうがボールには当たります。でもそれでは飛ばせない。そこで必要になるのが“ヒザ使い”です。話題の黄金世代に注目してみると彼女たちはそれぞれ自分に合ったヒザの使い方でパワーを生み出しています。ヒザの使い方は大きく分けて4つ。回転型、ヨコ移動型、沈み込み型、ジャンプ型です。厳密には沈み込みながらジャンプするなど、複合的に使っている選手がほとんどで、4つの中のどの要素が強いかという着眼の仕方で今回は4つに分類しました」

ヒザを積極的に使うと飛ぶかもしれないがミート率が落ちそうなもの。しかし、服部は逆だという。
「多くのアマチュアは手先でボールに当てようとしたり、腕力で飛ばそうとしたりしています。手を使うということはそれだけミート率が悪くなるということ。それがヒザを使えるようになると逆に手の意識が消えて、オートマチックにクラブが振れるようになるんです。ヘッドスピードも上がって、スイングの反復性もアップする。彼女たちには腕を使う意識はほとんどないはずです」

◆教えてくれたのは…

服部公翼
はっとり・こうすけ/83年生まれ。効率の良い飛ばしレッスンが好評。ビギナーからトッププロまであらゆる悩みに対応してくれる

ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明