フェアウェイウッド上達への近道!“ペンギンポーズ”で体を回す

いざゴルフを始めたものの、どのように練習していいのか、こんなライからどうやって打てばいいのかなど、分からないことってありますよね。そこで初心者やゴルフ歴が浅いゴルファーに役立つテクニックを国内女子ツアーで2勝を挙げている西山ゆかりプロがアドバイスします。

第4回はフェアウェイウッドの練習法についてです。

西山ゆかりプロ

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Q:フェアウェイウッドが上手く当たりません。何かいい練習法はありますか?

A:ボールの手前からソールを滑らせるイメージを持ちましょう!

フェアウェイウッドの打ち方としては、大きく分けてボールの上からダウンブローに打つ方法とボールの横からレベルブローに打つ方法があります。男性のようにパワーがある人ならダウンブローでも構いませんが、女性ゴルファーにはレベルブローをお勧めします。

なぜなら、ボールの横から緩やかな軌道でクラブヘッドを下ろしたほうがミートしやすいからです。特に冬場のように芝が枯れているときはソールが滑るので、多少ボールの手前にヘッドが下りてもそのまま滑ってボールをとらえてくれます。

レベルブローでボールをとらえるには、体の軸を中心にお腹を回すことです。バックスイングではお腹を右に向けたら、フォロースルーではお腹を左に向けます。日常生活ではほぼしない動きなので、練習場でボールを打つ前に次のドリルを行いましょう。

◆お腹を平行に回すための“ペンギンポーズ”

まず、クラブを持たずに立ったら、両足を肩幅ぐらいに広げます。次に両ヒジが背中側を向くように軽く曲げます。両手は腰の位置で手のひらを下に向けましょう。指先はしっかり伸ばしておきます。イメージとしてはペンギンのポーズです。その形からお腹を右に向ける動きと左に向ける動きを交互に繰り返します。10回ぐらい行いましょう。

お腹を平行に回す感覚が身についたら、アドレスの形をとるつもりで上体を前傾します。先ほどと同じようにお腹を右に向けて左に向ける動きを10回ほど行います。注意点は体の軸に対して垂直にお腹を回すことです。

最後にフェアウェイウッドを持って、実際にボールを打ちます。意識するのは先ほどのお腹を体の軸に対して垂直に回すことだけです。

クラブを持たずに立ち、両足を肩幅ぐらいに開きます。ヒジが後ろを向くように腕を曲げ、両手が腰の高さに来るようにします。手のひらを下に向けて指先は伸ばしましょう

お腹を右に向けたら、左に向ける動作を10回ほど繰り返しましょう

上体を前傾して体の軸に対して垂直にお腹を回す動作を10回繰り返しましょう

◆さらにワンポイント!高くティアップしたボールを打ってみましょう!

レベルブローでボールを打っているかどうかをチェックするためにも、一度ゴムティの上に置いたボールを打ってみましょう。ティアップの高さはドライバーショットの時と同じで構いません。

アドレスではヘッドをボールの高さに浮かせた状態で構えるのがポイントです。レベルブローでボールを打っていればクラブフェースの芯でとらえることができますが、ボールの上から打ち込む人は高く上がるテンプラになったり、ミスショットが出てしまいます。

なかなか芯に当たらなければ、ティアップを低くしても構いません。芯でとらえるようになったら、徐々にティアップを高くしていきましょう。

ペンギンドリルが終わったら、ドライバーショットと同じ高さにティアップしたボールを打ってみましょう

◆教えてくれたのは…西山ゆかりプロ

1982年生まれ。神奈川県出身。2008年に26歳でプロテストに合格し、30歳でステップ・アップ・ツアー初優勝、33歳でレギュラーツアー初優勝。国内女子ツアーでは2勝を挙げている。

◆取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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画像/藤沢ジャンボゴルフオフィシャルHPより

300打席、最長266ヤードと日本でもトップクラスの規模を誇り、広々としたキレイな施設がゴルフ女子にも愛される「藤沢ジャンボゴルフ」は、今年50周年を迎える大型練習場。より“上達”できる優れた練習環境を追求し続けるとともに、女性支配人の理念による抜群のホスピタリティで「充実したゴルフライフのサポート」「居心地の良い空間」を提供してくれる“ゴルファーのオアシス”! 打席には様々なライを再現した傾斜打席や測定器を兼ね備えた特別打席もあり、アプローチ練習場、バンカー打席、パッティング練習場も備えています。

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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