【畑岡奈紗プロが先生】中途半端な距離でもベタピンに寄せる【トップスイングの大きさで飛距離をコントロール】

日本女子プロゴルフ選手権で2位に8打差をつける圧勝劇を見せた畑岡奈紗プロ。同大会15番(パー4)で70ヤードの2打目を直接カップインさせる、いわゆるダンクショットが印象的ですが、それを再現すべくウェッジでの中途半端な距離の打ち分けテクニックを聞いてみました!

距離感ピッタリ、ダンクショットを再現しましょう♪

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◆カット軌道でフェースを返さない

距離の打ち分けはトップスイングの大きさで行う。決めた位置に収めることを心がける

中途半端な距離を打ち分けるには、距離に応じて、振り幅をしっかり決めることが大切です。58度のウェッジのフルショットはキャリー85ヤードぐらいです。フルショットのときは振り幅の意識はありませんが、中途半端な距離は、トップスイングの大きさを変えています。

私は70ヤードを打つときは、手元が右肩より少し上がるぐらい。60ヤードを打つときは、ちょうど左腕が地面と平行になるぐらいの大きさ。50ヤードを打つときは手元が腰の高さ。実際には、もう少し上がっているかもしれませんが、そこで止める意識を持つことがポイントです。この3カ所をつくることで、フルショットと合わせて4つの距離を打ち分けられます。

振り幅を決めてトップをつくったら、ダウンスイング以降もフェースを返さずに振り抜きます。基本的にアドレス時の肩と腕の関係を変えずに肩の回転で振ります。フェースの目安としてはフォロースルーで自分の上体の前傾角度とリーディングエッジが同じ傾きぐらいが理想です。

ダウンスイングの軌道も重要です。インサイドからクラブが入ると、真っすぐ飛ばすためにはフェースを返す動きが必要になり、自然と返してしまいます。フェースを返さずに振り抜くためにはターゲットラインよりも少しアウトサイドからカットめに振ります。
50ヤード、60ヤードの距離は私でも難しく感じます。試行錯誤した結果、うまく打てるようになりました。

肩の回転でフェースを返さずに振り抜く。フォロースルーで上体の前傾角度とリーディングエッジが同じ角度が理想

◆教えてくれたのは…

畑岡奈紗プロ 99年生まれ、茨城県出身。身長158センチ。16年の日本女子オープンでは大会史上初となるアマチュア優勝を遂げ、同年10月にプロ転向。16年末の米女子ツアーの予選会を突破して米女子ツアーを主戦場とする、米では3勝を挙げ、日本では日本女子オープンで通算5勝目。ワールドランキングは日本勢最上位の5位(12月9日現在)

ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明

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