【銀座のかずこママがズバリ言うわよ!】ゴルフのお悩み 解決サロン Vol.38

銀座6丁目にある「銀座Room」は、遊びなれた紳士や淑女が夜な夜な訪れる会員制バー。お目当ては、オーナーのかずこママを中心にくり広げられるウィットに富んだおしゃべり。人を愛し、ゴルフを愛するかずこママが、Regina-webに登場。ゴルフにまつわる「あるある」悩みをズビシッと解決してくれます!

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◆「元カノといまもゴル友な彼。私には理解できなくて……」

イメージ画像/Getty Images

3年ほどつきあっている彼がいます。その彼が、5年前に別れた元カノといまも友だちで、ほかの仲間と一緒ですが、ときどきゴルフにも行くみたいです。

元カノにもすでに新しい相手がいるし、「恋愛感情は一切ない、単なる友だち」だと彼は平然と言うのですが、「一度別れた人と友達になるなんてあり得ない」と言い返してしまいます。

「まだ気持ちがあるのでは?」という不安もあります。親友に聞いても、彼の行動はあり得ないと言います。別れた人と友達になれるものでしょうか。そもそも男女間に友情なんてあるのでしょうか。(金融系 あい  32歳 独身)

◆傷つくことを恐れず、個として生きる力を身につけなさい

世の中には、そういう人だっているの。相手を信じずに、自分の考えをおしつけるのはどうかしら。男女間の友情もあると、私は思うわ。

っていうか、そもそも“友情”ってなにかしら? 

よく、「私たちって親友だよね」っていう女子がいるけど、私には「私を裏切らないでね」ってメッセージに聞こえちゃう。裏切られたり、傷つくことを恐れていると感じるわ。

“友情”とか“親友”って言葉を保険的に使いたがる人は多いけど、孤独と向き合うことが苦手な人なんだと思う。“彼氏”だって単なる言葉であって、明確な基準があるわけでもない保険的な言葉よね。

婚姻届けだって、不安を慰めるための究極の手段なわけ。私なんてゲイだから、相手を信じるしかないの。でも、人なんて絶対裏切られるし、自分の成長に合わせて、人生のシーズンごとにつき合う人は変わっていくものよ。

“彼氏”や“友情”“親友”という曖昧な言葉に執着せず、まずは不安と孤独に立ち向かう勇気を身につけないとね。個として自立し、孤独に打ち勝ち、ひとりで決定して行動する力をもつこと。

それが生き抜くことの原点だと思う。

その上で、自分の考え方を分かってくれる人とか、長くつき合える人と出会えたなら、そこに、友情と呼べるなにかが生まれるかもしれない。相手を信じて、たとえ裏切られても、ひとりで立ち向かう。

個として存在する強さを身につければ、“元カノといまだ友だち”なんて小さなことに不安にならず、価値観の違いも受け入れられる、いい女になれるはずよ。

かずこ(Kazuquo)ママ プロフィール

“一見さんお断り” 銀座6丁目の会員制バー『銀座Room』を経営。常連には多数の女子プロゴルファーが名を連ねる。名門コースの会員権をもつほど、自身も大のゴルフ好きで、年2回のコンペを主催。著書に「東京銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲」(集英社刊)がある。インスタグラム(@kazuquo)もチェック!