金銭感覚が合わないゴルフ友だち…どう付き合えばいい?

ゴルフ仲間が増えてくると、金銭感覚が自分とは合わない人と親しくなることもありますよね。自分よりもお金を使う人であれ、節約志向な人であれ、金銭感覚がかけ離れている人との社交は、思いのほかストレスのもとにもなりがちです。

ただ、そうは言ってもせっかくゴルフ仲間として仲良くなれそうなのであれば、金銭感覚の違いだけを理由に遠ざけてしまうのは残念でもあります。

そこで今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、金銭感覚が合わないゴルフ友だちと、上手に関係を構築していくために気をつけておきたいことをお話します。

◆金銭感覚の違いは否定しないことも大事

いつも高額なプレー代がかかるゴルフ場ばかり行きたがったり、反対に格安のプレー代のゴルフ場ばかり提案してきたり、あるいは、プレーが終わったあとの反省会(打ち上げ)のお店選びでも予算が大幅に違ったり…と、金銭感覚が異なる人とのゴルフではいろいろな場面で、その“違い”を痛感させられる人も多いのではないでしょうか。

お金のことをストレスに感じる人ほど、こういった相手を否定的な気持ちで捉えてしまいやすいのですが、それだとせっかくのご縁が発展せず、残念な結果に終わりがちです。

ゴルフは業種や年代を超えた友人もつくりやすいスポーツですから、金銭感覚が違う人との出会いは、大なり小なりあるもの。ある程度は割り切って、相手の感覚を否定しない気持ちをもつことも大切です。

◆金銭感覚が違う人とのラウンドでストレスを減らす心得

あらかじめ金銭感覚が異なる相手だとわかっている人とラウンドの予定を組むなら、“予算”を先に決めると、ストレスを感じにくく、純粋にゴルフや反省会を楽しみやすくなります。

ただし、あからさまに「あなたと私は、金銭感覚が違いすぎるから」という本音を見せてしまうと、関係が悪くなる原因にもなりやすいため、さりげなく自然に提案できればベストでしょう。

続いては、金銭感覚が異なる相手とのラウンドを決める際に、気をつけたい具体的なポイントを2点、お話します。

1:ゴルフ場を選ぶときには「予算」を先に決める

ゴルフ場を決めるときには「行き先のエリア」や「ゴルフ場の格」などで決める人も少なくありませんが、金銭感覚が異なる相手とのラウンドなら、何よりも先に「予算」を決めてしまうのがベスト。

この「予算」は毎回同じくらいに設定するようにしておくと、そのうちに「この人たちとのラウンドでは、このくらいの予算感」と暗黙の了解ができるので、回数を重ねるごとにゴルフ付き合いがしやすくなります。

最初のうちは、お金の話は出しにくいと感じる人もいるかもしれませんが、あえて“理由”は話さずに「○円くらいのプレー代で、探してみません?」と、金額だけ提案すれば、案外と受け入れてもらえるものです。

2:反省会のお店を選ぶときには持ち回りで「予算内」でお店を決める

反省会のお店選びでも、金銭感覚の違いが理由で、不協和音が生じてしまうことがあります。これを防ぐには、お店選びも「予算重視」の暗黙ルールをつくってしまうことと、お店選びを交代でする雰囲気を出すことがポイントに。

最初だけあえて自分が積極的に幹事に手を上げ、「今回の打ち上げはここにしますね。会費は○円です」と仕切ってしまいましょう。“会費は○円”と先に伝えることで、ゴルフの打ち上げは会費制でやりたいというメッセージになります。

そのうえで、次からは交代でお店選びをする雰囲気に持っていければ、ひとりひとりの負担も軽くなるうえに、それぞれが“予算内”で好きなお店や紹介したいお店を選ぶことができるので、不満も生まれにくくなるでしょう。

金銭感覚が合わない相手に「合わせよう」としてしまうと、どうしてもストレスや不満の原因になりやすいもの。「合わせる」のではなく「ちょうどいい予算」でお互いが楽しめるよう、いい雰囲気をつくることができれば、いい関係をキープする術にもなるはずです。

並木まき

並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。

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