キャディさんに見られてる!“こんなゴルファーはイヤだ!”と思われるNGマナー【コースでいきなりレッスン!?私のボールを打たないで!】

こんにちは、匿名ライターの「かこみらい」です。キャディとしてお客様と接する中で起きたあんなことやこんなことを、個人的主観たっぷりにお伝えしていきます。

ゴルフ女子のみなさん、“教えたがり”な先輩に辟易した経験はありませんか? 今回は、私がプレーヤーとしてラウンドに出たときに遭遇した教えたがりおじさまとのエピソードをお届けします。

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◆コースでいきなりレッスン!?私のボールを打たないで!

その日は、友達夫婦と一緒にラウンド。ご主人とは初対面でしたが、物腰の柔らかい素敵な男性でした。女性2人に男性1人ということもあって、リードすることはお任せし、私はプレーに集中できるかな…と楽しいラウンドに思いをはせていました。

さて、問題はここから。私の打ったボールが、グリーン横のアゴ高バンカーへと吸い込まれたときのこと。ちょっと厄介だなとは思ったものの、それほど珍しいシチュエーションでもありません。バンカー攻略を狙っていた私のそばに、友達のご主人が…。そう、彼は“教えたがりおじさま”だったのです。

アドバイスでもくれるのかと思いきや、なんと、いきなり私のボールを打ってしまったのです。あっけに取られる私をよそに、「この場合はフェースを開いて構えて、ボールを打つのではなく砂をたたくように」と、突然のコースレッスン。もちろん、彼はティーチングプロなどではなく、私とそんなに腕前の変わらないアベレージゴルファーです。

『今どきの打ち方は、フェースを開く打ち方と開かない打ち方の両方あるのでは?』とか、『そもそも使っているクラブのバウンス角によっても違うし…』と、突っ込みどころも満載。しかも、自信満々にレクチャーしてくれるわりには、彼が打った私のボールはグリーンをオーバーして反対側のバンカーへ…。私、ここにボールをもう一つ出して打ったらいいの? これも一打としてカウント? とモヤモヤ…。

結局、彼の指導のもと、もう一球出して打つことになりました。びっくりして集中することができなかった割には、グリーンに乗せることができましたが、「ほら、自分の言ったとおりでしょ」となぜか満足気なおじさま。調子を崩した私は、そこから挽回することはありませんでした。

競技ではなく遊びの範囲とはいえ、他人のボールを勝手に打つのはマナー以前にルール違反(2打罰)。身内同士でも、求められていないアドバイスは相手の調子を崩すことにもなりかねません。ラウンドが始まってしまったら、あくまでも自分のプレーだけに集中してくださいね!…と、自分にも言い聞かせてみる匿名キャディなのでした。

◆【教えてくれたのは】匿名キャディ・かこみらいさん

某有名トーナメントコースの元キャディ。自分でプレーするのも大好きで、ゴルフギアには一家言あり。趣味は車で、Bライセンスを取得するガチっぷり。歴代アメ車を所有し、エンジンルームを眺めているだけで一日が終わってしまうほど。ゴルフ、クルマなどの知識を活かし、現在はライターとして活躍中。