コロナ禍の安全対策・練習場ではどんなことに取り組んでるの?【練習場の現場に聞いた】

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◆「打席幅2.5mでソーシャルディスタンスをキープ」(全日本ゴルフ練習場連盟会長 横山雅也さん)

 アウトドア練習場は、安全のために打席の幅が平均すると2.5m。元々、ソーシャルディスタンスが保てているので、打席で練習中の感染リスクは少ない場所です。その上で、各施設が密にならず、検温や消毒を徹底し、施設内ではマスク着用を呼びかけるなどの対策を心がけています。

 千歳ゴルフセンターでは、ハンディタイプのサーモグラフィをフロント前に設置。37.0℃以上だと反応し、中に入れるのは37.3℃以下の方だけになっています。手指の消毒もして頂いており、みなさんがよく使う場所はとくに、消毒を伴う掃除を徹底しています。細かい部分は様々ですが、どの施設も入念な感染対策をしています。

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 お客さまには、飛沫が飛ぶようなこと、つまり大声を出したりしないように気を付けて頂ければ、と思います。仲間同士だと、どうしてもボールを打っているままのマスクをしていない状態で話し出し、だんだん大声になりがちだからです。

 近頃では、お客さまの方でも感染対策に気を使って体調が悪いときは来るのを遠慮して下さったりもしているので、より安心、安全になってきています。

 全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)では、早い時期から経済産業省のご協力を得て、感染症対策ガイドラインを作りました(下)。状況に応じて改定を加え、これを徹底し、対策推進中のポスター掲示も行いました。9月からは実施宣言ポスターを作成しています。経産省や内閣府と相談しながら作ったものです。各施設が、感染防止対策について記入したものをJGRAに送り、基準を満たした施設に対して配布しています。東京都が発行しているレインボーのステッカー(感染防止徹底宣言ステッカー)と同じような意味合いがあります。意識向上の意味合いが強いものですが、できる限り続けていきたいですね。

お話を伺ったのは:全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)会長 千歳ゴルフセンター 代表 横山雅也さん

取材&文/小川淳子(清流舎) Regina 秋冬号掲載